地球が太陽の回りを回っている」今から500年ほど前、コペルニクスが唱えた地動説。当時は「地球の回りを太陽やそのほかの星々が回っている」という天動説が信じられていた時代。自分で作った望遠鏡で天体観測をして地動説を裏付けたガリレオも、宗教裁判にかけられ虚言だったといわされたという時代があったのだからそれは恐ろしい。その後科学は進歩したかのように思われるが、未だ天気予報さえ100%当たることはない。お陰で準備万端に気合を入れたフリーマーケットは中止となった。その日は雨音をBGMに、その昔癒しの映画でヒットした「かもめ食堂」の続編「めがね」をまったりと鑑賞することにした。人生に行き詰まりを感じた主人公が、観光も何もない(与論島らしい)島で何かを見つけたいというが、かき氷屋の女将は言う「そんなに見つけなきゃならないことなのかね」この言葉にすべてが集約されてるようにおもった。そこで主人公は黄昏れるの術を磨くのである。街角の煙草屋までの旅というエッセイにも同様のことが描かれていた。確か作者は吉行淳之介だったと記憶するが、時にはどこにも属しない無所属の時間が大切である、大人には。
朝起きれば娘として家の用事があり、時々は母親として娘のお腹の子を案じては電話を入れてお茶などしてみる。5月5日、孫の誕生日のおめでとうメールは忘れずに。そして、年に数回は姉として愚弟に「たまには実家に顔を出したら」などと、本当はどうでもいいのだが、苦言を呈したり。飼い主としての自分もいる。愛犬チョコは突然調子が悪くなる。お休みの日でもお店の掃除やらなんやらやらなきゃならないことは沢山あってね。みんなそうだけどね~
翌日は晴れ、相方とローカル線に飛び乗った。今回は幸運にも乗り継ぎの列車はみなボックスシートで、気兼ねなく酒宴ができた。高畠町のワインフェスティバルを堪能して、帰りの電車の時間まで高畠の町内(というより田畑)をレンタルサイクルで回る。風を感じる。与論島じゃなくとも、日本という国の田舎ならどこでも「黄昏れる」ことができる。いい旅であった。
GW最終日は、朝からバタバタと動物病院へ。 ダックスフンド は軟骨異栄養性犬種といい、犬種として軟骨の変性が起こりやすい体質を持つという。ダックスフンドやフレンチブルドック、コッカスパニエルなど、人為的に可愛く品種改良されたその結果ゆえ、椎間板ヘルニアになりやすいと言われているが、なんと愛犬チョコの病気はそのヘルニアであった。「どんなにお金がかかってもいいから、どうかチョコを助けてください」と懇願する母。そんな母のため、何よりもチョコはおじいちゃんの形見だからね。結局、岩手大学農学部付属動物病院で緊急手術を行うことになった。犬の7歳といえば人間で50歳ほど。私と同世代(笑)何のご縁か、今ここに共に暮らす仲間なれど、まだまだチョコには犬生を愉しんでもらいたい、公園でいつものようにお得意の黄昏れをしてもらいたいと、こころからそう願う。明日は早起きして久々にハンドルを握る。