今、私たちが生きているこの瞬間は「何かへの準備」ではなく、常に「本番」なんだと気づかされたあの日 いつの日かやらねば、いつかやろうね・・・などと呟いている「いつか」は結局存在しないことも痛感した、あの3月11日からもう9か月 

人間の胎児は、母の胎内で、数億年の進化の歴史を追体験するという 娘のお腹の中に宿ったひとつの生命は、外界の尋常でない大変な出来事を母と共に感じ、怯え耐え忍んでいたのだろうか・・・だとしたら、奴はただもんじゃないかもしれない そのちびっこモンスターが無事に誕生! なんとまぁ、そのふてぶてしい顔つきに、私の嫌な予感は的中したかもしれない 赤ちゃんの時にすでに人格の基礎が形成されているのでは 客観的に子育てを眺めるようになっておもうこのごろ 今現在、私のDNAを一部コピー&ペーストしたモンスターは合わせて3匹 3匹の力では、地球はおろかこの日本さえも救えないけれど、誰かのためにお役に立てるような人間に、との願いを込めてモンスターの名前を考えてみる そこでひとを助けるという意味の「侑」の一文字を進呈することにした 還暦を過ぎた二郎先生から学ばせていただいた教育論では、三歳までは五感を鍛えることが何よりも大事という いい音楽を聴かせてあげること 野山を駆け巡り美しい自然に触れること 心のこもった栄養バランスのある手料理と忘れてはならない、ぎゅっと抱きしめること 話しかけることは必須 初めて出会う様々な世界の中で危険なものとそうでないものの見分けからはじまり 善悪の基準さえしっかり教えこめば、あとは偶有性の海へ放り投げるだけなんですが・・・ね そこまでがなんとも人間の赤ちゃんというものは手間がかかる でも、その時期はかけなきゃならない 震災孤児のドキュメンタリーを観て、本当の意味での戦いはこれからなんだと思い知らされた モンスター達が大人になるころの世界は、この惑星は、どうなっているんだろうか 

一抹の不安と微かな希望を抱えながら、週末は、相方の誕生日を静かに祝う 冷えた夜空に欠けゆく月をじーっと見つめながら、熱燗で乾杯を!! 世の中がどうあれ、自分が哀しくとも苦しくとも宇宙は確実に時を刻む 相方が呟く「この無常で無情な世にあっても、心の中に希望を持つことは大切やね 希望とは、外へ向かう欲望ではなく、内なる我に生じるもの」と はて、ひとつ齢をとって何かを悟ったか? 月が満ちてくるころには、こちらの酔いも満ちてきた