週末、渋めの赤ワインを買い込み、満員御礼の藤崎催事場で何かつまみを~とウロウロしていたら、開高健の自筆の手紙が突然目に飛び込んできた
「私は一人の小説家にすぎませんが、たまたま友人の一人にあなたのチーズをもらい、感嘆しました。見事な出来です。ずいぶんいろいろな国でいろいろのチーズを食べてきましたが、これは抜群です。好みによってはもう一味か半味、コクがほしいという人もあるでしょう。しかし、そうなると日本人向きではなくなるかもしれません。今までの上品さ、軽快さ、澄明をしばらくつづけられるのがいいでしょう。いずれこのチーズはヒットするし、有名になることでしょう。しかし、そうなっても頑強不屈に味を守り抜いて下さい。志を守り抜いて下さい。」
とても味のある、相田みつをさんのような字体に魅せられて、差し出された試食も旨かったので、即「クレイルチーズ」を購入することに このチーズの特徴は乳酸菌を殺していない「生」のカマンだそうで、整腸に優れ肌にも良い・・・となれば、お店のコンセプトにも合致、大好きな赤ワインのお伴にいいではないですか?! ウロウロしてみるもんですね 人生においてもウロウロする時間は大切です 夕方、そのチーズとワインを片手にHGとSJと宅呑みして二日酔い 翌週お店では、おつまみに出したチーズの話題で満載 そこへ藤崎のバイヤーさんがいらして、その昔、このチーズの創業者のお父様に大変お世話になったというはなしを ランちゃんはそのチーズの本社のすぐ近くに、その昔購入した土地があるとのはなしを 綾ちゃんはまさしくそのチーズの町で祖父母が農業を営んでいるとのはなしを 地球は丸い、世界はなんとも狭いのであります だから、みんな仲良く助け合って生きていかねばならないと痛感します・・・ そういえば、私の、酒に酔ったときの口癖は「人類みな兄弟!」らしい