齢のせいか、このところ涙腺がゆるんでたまらない(ブタクサの花粉症かもしれないが) 昼下がり家の近くの交差点で、それはあまりにも突然に訪れた 買い物かごをいっぱいにした自転車に乗って戻ってきた父が、眩しい日差しの中で私に気づき微笑んでいるではないか・・・勿論幻影である 涙が溢れた いついつまでも「父」は私のこころの世界で元気に生き続けていることに嬉しくもあり、そして哀しくもある 小林秀雄は語った 生きている人間などというものはどうにも仕方のない代物で、鑑賞にも観察にも堪えない、其処に行くと死んでしまった人間というものは大したもので、まさに人間の形をしている、してみると、生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな・・・と 街路樹は自然の法則を違えることなくもう秋の装いだ 津波の被害は無くとも、3・11に大きく揺れ、その後も不安な夜をどれほど明かしたかしれないこの街のひとたち すれ違うおじいさんや子供たちがどこか愛おしく感じるのはこの私だけじゃないはず 人恋しくなって、石井屋のフランスパンを買い込み、ゴメさんと二郎先生をお誘いして、ブルゴーニュの丘(錦町公園のこと)でちょい呑みすることに・・・ ブルゴーニュの丘でひとり秋風に吹かれていると、ダンディなおじい様から古典的なナンパをされた(笑) ブルドックのようなお顔のかたが連れている犬がブルドックだったことに苦笑 間もなくして、お二人が手料理持参で登場 あぁ、映画「慕情」のラストシーンのようでドキドキする 素晴しい秋の風景をバックに草の匂い、目の前を過るちいさな赤とんぼ、お二人のフランスでの思い出話に笑い 旨いシャンパンで暫し至福のひと時を過ごした後、皆持ち場へと解散! 帰り道、夕焼け空がとっても美しかった そんな平凡な、当たり前の日常の中に幸せと真実は隠されている 先日観た、NHK SONGS(録画)長渕剛さんの(東日本大震災の支援活動を行っている宮城・東松島市の航空自衛隊松島基地を慰問した際の)ライブを思い出した ラストは全国から集結した自衛隊員約1500人とスクラム組んで大合唱したその歌は「乾杯」 かたい絆に想いを寄せて 語り尽くせぬ青春の日々 時には傷つき時には喜び 肩を叩き合ったあの日・・・ 生涯、青春なり