週末、忘れてたあの真夏日がまた戻ってきた 平賀ちゃんの暴走車に命を預け、都会の雑踏から逃れ車を飛ばすこと約3時間、そこは時が止まっているような 水蕎麦の里・宮古 美しい段々畑が縦横無尽に広がっていた いざ、お薦めの「いしいのそば」へ いつもなら二階の広間まで満席になるというお店が閑散としていて、聞けば関東からのお客様がピッタリ途絶えこれも風評被害なんだと・・・ まずは顔を洗ってお酒を一杯 すると出てきたのはお~いお茶の容器に入った親方お手製のどぶだった 今年八十八歳を迎えるという親方はまだまだお元気で、満面の笑顔で御自慢の水蕎麦塩蕎麦を打って出してくれた 生まれて初めて口にする蕎麦の味を噛みしめて生きていることに感謝 思いがけず旨いどぶまで御馳走になり、とてもいい夏休みになりました・・・ そして、慌ただしいけど夜は今年初めての楽天の試合へ向かう 実は私の父は星野さんの大ファンで、彼が楽天の監督に就任したことを知ることなく昨年他界 機会があれば父の代わりに星野さんを拝もうと思っていたところ、運よく佐々木君からチケットを譲り受けた(正直、私は目の前のなまダルビッシュに酔っていたけど) また、父は高校時代に野球部の主将だった その高校とは今日甲子園にて初戦に臨んだ古川工である 県大会決勝戦で私は父の遺影を胸に観戦、優勝が決まったときは感慨無量で、ここ数ヶ月のいろいろな思いと共に涙が溢れた なにせ初出場である 父が生きていたらどれだけ喜んだことか 恐らく甲子園へ応援に駆け付けたことだろうに(負けてはしまったけど・・・星野さんの言葉を拝借するに野球は人生のようなもの、最後まで諦めないことを学んだ一戦) こうして、念願叶って一周忌を目前に二つの試合を亡き父と共にライブ観戦し、ささやかながら供養ができた 気持ちあらたに、娘から、津波被害を受けた石巻市雄勝町の鮮魚卸業者の方が、石巻やきそばの屋台を出店しているときき、夕方ちらり寄ってみる 「今朝うちのばあちゃんに年齢を聞いたら忘れたと言ってね、それはよかったと笑ったよ 忘れることは悪いことじゃない 俺たちゃ今をいきるしかないんでね・・・」と、誰かと会話してた売り子のおじさんの言葉がこころを打つ 茂木さんのご金言、忘れることが最高のアンチエイジングなり 別れと出会いの夏、鎮魂を込めた七夕祀りが終わると、ここ仙台では間もなくどこからか秋の匂いが漂う