心友とお茶する 恋愛で悩む彼女との会話には何故か諺が飛び交う 今回は、彼氏と喧嘩した際に突きつけられた「覆水盆に返らず」 左様ならば、「零れた水などどうでもいいではないか、新たに旨い酒を注いで二人の将来に乾杯といきましょう」と反せたなら小気味いい 犬も猫すらも食わないいつもの痴話喧嘩の愚痴である 結局のところ、人間関係には「相互依存」が大切 生まれたときからそれは母子の間でゆっくりと培っていく そして友人、先輩、後輩、先生、恋人と・・・自分ひとりでは越えられない壁や解決できない問題、物理的なマンパワー等、仲間に頼ることは重要 そして、自分の得意なことで仲間や果ては社会に貢献していけばいい そんな相互依存関係への参加資格は、まずしっかりと自立していること 先日、茂木さんも「他力本願」を呟いていた 彼から、他力本願とは人をあてにすることではなく、他人によって新たに引き出されることを知り、一人ではできないことを知ることなんだと改めて教えられた また、モンスターのような子供から学ぶ人間関係の基本もある 今朝のこと「おばあちゃんのとこいって櫛をもらってきて」モンスターが持ってきたのは薬、クシがクシュリになった 大した過ちではないが「ごめんなしゃぁい(ペコリ)・・・でも、クシュリって聞こえたんだけど?」まずは謝ること、しかし自分の誤解を解く 相手との信頼をまたひとつ築く 小さなころから訓練されても、こんな当たり前のことが、なぜ大人になるとプライドや自尊心が邪魔をするのだろうか、哀しいかなできなくなる方が見受けられる
あの震災の夜、一本の蠟燭の灯りに安堵したとき、高校時代の愛読書をふと思い出していた 科学の父と称えられたファラデーにより、ロンドンの王立研究所で開かれた少年少女向け科学講演の記録「ローソクの科学」の本の一説「或るものには毒になるものが他のものでは必要なのです。それですからわれわれ人類はただ隣人のおかげをこうむっているばかりでなく、われわれと共にこの地球上に生きているあらゆる被造物のおかげをこうむっているのです。自然界のあらゆるものは、自然の一部分をして他の部分のために役立たせるような法則によって互に結びつけられております。私はこの講義の最後の言葉として、諸君の生命が長くローソクのように続いて同胞のために明るい光輝となり、諸君のあらゆる行動はローソクの炎のように美しさを示し、諸君は人類の福祉のための義務の遂行に全生命をささげられんことを希望する次第であります(以上抜粋)」なんと時は幕末、1860年の講演である 科学は人生哲学だと感じた書である あれから150年、科学の進歩は人類の幸せを真にもたらしたのだろうか・・・