震災がなければ、今年もあの「藤原祭りお座敷列車」にワイン片手に乗り込んで行くはずだった平泉 平安末期、奥州藤原氏が造営した「平泉の文化遺産」が、第35回世界遺産委員会で遺産に登録されることが決定した(パチパチ) 五月雨降り残してや光堂 「ものを朽ちさせる梅雨のうっとしい雨もこの平泉の 光堂 だけは降り残してきたのだろう、今も昔の輝きを華やかに 見せている」という句を芭蕉が詠んだのは元禄2年(1689年)のことだが 先日前触れもなく、お店に中学の同級生軍団がやってきた 面影のある奴、まったく面影のない奴、でもあの頃・・・のはなしになるとあの頃の面々が浮かんでくるから不思議なものである 今は様々なバックグランドを持ち光り輝いている奴らだが、とおいあの頃を共有し、そして今再会できたことに感謝である 家に帰ると、高校の同窓会のお知らせが届いていて、今回は躊躇うことなく出席に○をつけて投函した 昨晩は、佐々木くんの人生の再スタートをお祝いしようと開店前に焼き鳥「くろ田」へ向かったがおやすみ ならば、立ち呑み「梵天」へと 久しぶりのモツ煮と生ビールで乾杯していると、お隣のおじさまのサバが旨そうで、つい類子して箸を出してしまいました 御育ちの良い佐々木くんはすかさずサンマをお返しに・・・そんなやりとりがあって、それはそれは光堂のような輝きを放つその紳士から「人生は常にアンテナを張り続けること 生涯学びそして愉しく生きることだよ」とのすばらしい言葉を頂戴して別れた まさしく人生の再スタートを切る彼にぴったりの餞のおことばなり 

その夜、高木ちゃんからお借りした「原子炉時限爆弾」を読む 筆者広瀬隆さんが警鐘を鳴らした、原発の危険性、地震による誘発、それらが目の前で現実のものとなったわけで鳥肌がたつ 植物の持つ自然の能力を利用して、環境の浄化をはかることを「ファイトレメディエーション」というが、過去最悪といわれるチェルノブイリ原発事故、その汚染地域であるナロジチというところで、菜の花を使って土地を浄化し、とれた菜種油をバイオディーゼル燃料に変えて利用する、というプロジェクトが実行された 福島でも同様のプロジェクトがいま立ちあがろうとしている 菜の花といえば・・・「菜種晴れ」山本一力の秀作である 3月11日の大震災直後に文庫として出版されたのは奇遇だろうか 我々東北人が苦難を乗り越えて夢と希望を求める主人公の姿から励ましを得られる書なり 一面に広がる菜の花畑を思い浮かべつつ、是非ともこの夏、平泉までの旅のお供に・・・