ナショナルジオグラフィックニュースに、「天の川に浮かぶオレンジの月」の写真が載っていた 美し過ぎたので明日の講習の教材にとゲットする 宇宙というものは、無常で且つ無情なものだ ある夜、二郎先生と佐々木くんと久々の分町パトロールを終えてタクシーに乗ると東の空がすっかりしらんでいた いつしか夏至を迎えていたことに慌てた 何故ならば我が家では夏至の日に物置から扇風機を取り出す いつのころからか扇風機の掃除は父の役割となっていたが今年からはこの私が引き継がねばならないからだ 翌日、ピカピカになった扇風機から心地よい風が部屋中に流れると、ふっと父の匂いがした これからまた暑い季節を潜らなければならないのかあ思うと、ぎっくり腰になりそう(少しなった) 誰もが上半期でことしのパワーをすべて使い果たしたような気分では? その上、今月25日に首都圏で、30日に宮城県沖で大きな余震が・・・との誰かの予言にまた不安が過る 杞の国のある男が、天が崩れ落ちてくるのではないかと心配し、食事ものどを通らず、夜も眠れずにいたことを心配した友人が、「天は気が固まってできているので、絶対に崩れることはない」といって安心させようとしたというはなしを思い出す 杞の国の男を安心させたことから取り越し苦労することを杞憂というようになったというが 想定外の巨大津波や原発事故を思えば、しばしの杞憂は必要かもしれないね そんなことを話しながら、週末、小雨の降る中、少しばかりだが賞与を貰った娘が、私と母をお寿司屋さんへ招待してくれた 親子三代で酒を頂くのは父の四十九日以来である 気持ちよ~くなった母がカラオケ♪カラオケ♪とはしゃぎ、家の近くのスナック?みたいなお店で二次会を 御近所の老人会の方々も昔の歌に酔しれててどこか安らぐ 父の好きだった曲を音を外しながらも愉しそうに歌う母を眺めてわたしも娘も安堵するが・・・父の歌声がどこか恋しい 翌日は、二日酔いの母を元気づけるかのようにモンスターがやってきた 夜、とおいむかしを思い出しながら、モンスターにおはなしをきかせて寝かしつけた それは、今朝の新聞に載っていた詩 彼に語りながら、父を想った
「星とたんぽぽ」 金子みすゞ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜のくるまで沈んでいる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。