東京では春一番が吹いたそうであるが、昼、暖かな日差しの中での読書タイム 東大卒、月読寺住職である小池龍之介さんの書である 常に自然(宇宙)と向き合って仕事をしている東名の牡蠣職人、阿部さんからお借りしたもの ニュージーランドの大地震も然り 満天の星空を眺めるとき、いつも思う 人間はなんて無力なのだろう そんなちっぽけな人間がちっぽけな頭で独りあれこれ考えても仕方のないこと 禅僧の立場から著者は、それを脳内ひきこもり状態といい、それを打ち破るには五感を研ぎ澄ますことと説く 美しいものに触れ感動することは勿論大切であるが、ひととの会話も五感を鍛えるのでは? もう一冊お借りした、スローフード協会の会長であった若生氏の著書「感動交響曲」には、ひととの出会いは感動の序曲なりとの言葉があった 先日、仙台に遊びに来ていたという平野君のお友人たちを紹介していただいたが・・・やっぱりね、平野君と同じ匂いがする 阿部さんも含めこんな素敵な若者たちが頑張っているなら、今の日本、変えられるかも 学生時代、親や先輩から友達を選べと言われたが、若かりし頃は選ぶ基準が怪しくて、いい加減生きてくるとその言葉の重みを実感している 一夜の愉しみは酒、一月の愉しみは淡い恋、一生の愉しみはよき友なり 私の好みのアイラウィスキーのひとつ「ビッグピート」というブレンドウイスキーが誕生した かのジム・マーレー氏が著書ウィスキーバブル2011の中で「もしアードベッグとポートエレンを混ぜると、きっと何か特別なものができる可能性があると思う。保証はできないが、現にここに人々をうっとりとさせるような魅力的なウイスキーが堂々と出来上がった。」そう絶賛するお酒であるが、ひとも同じ それぞれの個性を練磨しあって互いに成長していく それは時に足し算じゃなくで掛算のごとくに・・・人間は究極のところ人間からしか真の生き方を学べないのではないだろか そして、どうか今宵も素敵な出会いと、旨い酒に、五感を研ぎ澄まさせて・・・