学び舎でもある、元大阪大学総長・岸本忠三さんの産経での連載「賢い免疫、バカな免疫」は、実に面白かった 先生は最後にこう締めくくっていた「大切なのは情報じゃないですよ。人に会わないと。違う人間に会うことが大事なんです。僕が向こうにいた時は、イギリス人とドイツ人は仲が悪いし、ドイツ人はスペイン人をつかまえてもう昼寝は済んだのかとバカにするし。それでも最後はいい友達になりました・・2/5付産経新聞夕刊より引用」これは、なにも科学の世界の問題だけではない 私たちのように店を構える者にとっても、異分野の人との関わりをもつことで、新たな気付きを得ることがある シンポジウムという言葉 これは語源はギリシャ語で「酒を呑みながら話し合う」という意味である 酒を呑みながら本音で語ろうということならいつでもどうぞ 私はそんな場を提供できるお店を目指したい 週末は家に閉じこもり、久々に「奥の細道」を熟読、芭蕉に御伴し書の中でみちのくの旅を堪能した 勿論、旨いワインを持ち込んで(笑) 月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也・・・この冒頭文は中学の時に初めて出会いそしてその後も趣を変えて毎度私のこころに染み入る 黄金を積まれ世間の名利を与えられてもそこになんの価値も見出さない、囚われのないこころで生きられたらどんなに素晴らしいものかと思うが実際にはそうはいかない 人はすべてを捨て切れるものではないからだと芭蕉 豊かでない便利でない時代であってもひとの心悩むところは同じ こころが寂しければ見える景色も寂しいものである 逢うことは別れの初めといえども出逢えなければ旅の愉しみも薄れる 寂しがり屋の芭蕉、彼の人生最後の旅はこころの触れ合いを求めた旅ではなかったか・・・今の時代を生きる岸本先生のエッセイの中にも通じるおもい 歴史ものは現代人の病んだこころのサプリメント 歪を伴いつつも、永遠に語り継がれていくんだろう そんなことを感じながら、昨晩はいつの間にか酒に呑まれて深い眠りに堕ちてしまった・・・こんな休日もたまにはいい