青空の広がる日曜の昼下がり 駅3階にあるキリンシティの一番奥のテーブル席を陣取る ここは新幹線の乗降コースに隣接しており、旅に出ずとも旅の雰囲気にそっと包まれる私の隠れ場所である 早速ハーフ&ハーフを注文、佐野史郎×鶴岡真弓さんの対談を読みながら相方を待つこと一時間 以前、ヨーロッパ文化の基層にある、ケルト文化研究の第一人者である鶴岡さんの講座を受講したことがあった その時の、オークニー諸島の伝説を思い出す 確か主人公は、美しい姫と一人の若者 常日頃、海の大怪獣が勝手気ままにあばれて海にシケをおこし人々を苦しめるのをみて、美しい姫を怪獣に捧げ安泰な日々を約束させようとする それを知った若者 彼は、きままに暮らす怠け者だったが、美しい姫のために小船にピート(泥炭)を積み込んで、怪獣退治に出撃 船と共に怪獣の腹の中に飛び込むと、腹の中でピートを燃やした 怪獣は、もだえ苦しみ死んでしまった そのときこぼれちったものが、オークニー諸島の小さな島々となったのだという、どこの国にもあるようなおとぎ話 オークニー諸島といえば、ストーンサークルで有名だが、ウィスキー党なら一度は訪れてみたい、最も北にあるウィスキー蒸留所、あのハイランドパークがある処 「北の巨人」ともよばれ、ピートの効いたその風味は私の好みである 本日お誕生日である、東名の阿部さんとこの牡蠣との相性は抜群ぜよ!それ故、講義の内容はすっかり忘れたがこの話だけはずっと残っている 我々はどこからきてどこへ向かおうとしているのか・・・ケルト文化には再生のテーマが込められていると彼女は語る さて、今宵はどこへ旅するとしましょうか?こころは遠くオークニーの海へ、その前にまずは酒を仕入れねば・・・