朝、昨日から歯石除去の手術のために、近くの犬猫病院にお泊りしているチョコをお迎えにいく そういえばこの私、父の突然の入院で歯医者をドタキャンして以来そのままだったというのに、なんて幸せなお犬様なんだ 驚くほど真っ白くなった歯をみて、昨晩の平野ちゃんの「営業マンは歯が命」の言葉を思い出す 彼も今頃歯医者でおおきな口を開けているんだろうか その後はミニマムのハードカレーを食べに行く約束を、一緒に居合わせた山田くんと交わしてたっけ わたしを見るなり、シッポをこれ以上振れません!とばかりに喜ぶチョコを見て、ずっと昔、保育園にお迎えに行った際の息子のホッとした笑顔と重なる その息子が今日新居へ引越しをする 昨日まで荷造りで足の踏み場が無かった部屋が少しづつ片付いていく様子を見てあれこれ振り返る ひとには必ず訪れる出会いと別れ・・・私が三人の子供たちを連れてここ仙台へ戻ってきたのは平成元年の冬のこと 東海道から東北新幹線へ乗り換えて、急に飛び込んできた雪景色が昨日のことのよう 余生をふたり仲良く静かに過ごすはずの両親が・・・その日を境に毎日が鬼ごっこのような生活に一変し、あっという間の二十年 二人の娘が嫁ぎ、この夏父との別れ、そしていよいよ息子もこの家を去る 明日からは母とチョコ太郎(人間に昇格してあげる)の三人暮らしが始まる そういえば私自身が子供のころ、我が家に父のお友達が集まってよく宴会を開いてた 私はそんな宴会が好きだった 大人たちは幼い私や二歳年下の弟にお小遣いをくれる、だからうれしいんじゃなく、ひとの温もりが底冷えする古い日本家屋を暖めてくれるからだ 夜も更けてひとり、またひとり帰っていくその瞬間が嫌だった 最後のひとりが帰り、し~んと静まった家の中は急に冷え込むのだ 雪の降る夜なら尚更のこと・・・これからは湯たんぽが必要かもしれない