週末、寒河江の弘庵というお蕎麦屋へ行ってきた 12月とは思えないほどの陽気の中をてくてくと歩く駅からの道のりは何度往復したことだろうか・・・ 前回はたしか雨、にもかかわらず満席でひとが外まで溢れてたっけ ところが今回はなんと大広間にひと組だけのお客様 お店には申し訳ないが贅沢に大きなテーブルに陣取って、まずは定番の卵焼きとニシンとイカげそをつまみにして日本酒で乾杯 おしんこ盛りを追加して日本酒のお代わり 最後はせいろで締める静寂な時間 今までは気がつかなかったが家族経営の裏側を垣間見た 「ばーばー」と言って一歳ほどの赤ちゃんがお嫁さんらしき方と入ってきて蕎麦を食べ始めた この子はいつしかここの三代目となり蕎麦打ちをするのだろうか 私も子供たちがまだ赤ちゃんだったころ、こんなふうにゆったりとした時間があった 叶わぬことと知りながらも、もう一度あのころに戻ってちいさな子供たちを抱きしめてみたいと、そんな思いにかられた・・・ 気持ちもお腹も一杯になって仙台へ ふと目が覚めるともう北仙台 面白そうと言って相方が途中下車? 駅前の欅で呑んでゆっくり歩いてクレープリーへ、締めは赤ワインで 昼に歩いた寒河江の町並みが、ぼんやりと窓ガラスに映る都会のその雑踏と重なる 同じころ、二郎さんも山形にいらしてたそうな 私の一本後の電車に乗り、途中落ち葉で2時間も止まって大変な目に遭ったらしい 運命の分かれ道 振り返るとだれもがそんな岐路を沢山通ってきたはず そして私は今ここにいる