父の代わりにチョコの散歩を与ってから3ヶ月が過ぎ、犬なりの散歩ルートが4パターンあることを発見 リードした父なのかチョコなのか、法則はなくその時の気分のようである 今日は梅田川河川敷コース・・・ この私も小さい頃によく遊んだ河川敷の流れは今も変わらない 私が育った官舎の後には高層マンションが建ち、うっすらと記憶に残る家々も立て直して昔の姿ではないが、ふときんもくせいの香りがどこからか匂ってきて暫し佇む 遠い昔、学校に遅れそうになると通勤する父の自転車の後ろに乗せてもらった 秋が深まるこの時期、きんもくせいのクオリアは父の背中の温もりを彷彿させてくれた 少し行くと橋の袂に美容室がある そこから美容師らしきお兄さんが大きなラブラドールを連れて出てきた 「もしかしたらチョコちゃんですか?」突然声をかけられた 父が亡くなり私が代って散歩していることを告げると彼は落胆して話を続けた「お悔やみ申し上げます、いつもうちの犬をおじいちゃんとチョコちゃんにかわいがって貰ったんですよ」今までも私の知らない方々から声をかけられた 父にとって朝の散歩は義務ではなく、愉しみのひとつだった・・・父だけのコミュニティを知ってどこか嬉しくなった