日曜日は父の書籍や洋服の整理に明け暮れた 背広やワイシャツはサイズがあるからと思い切ってごみ袋へいれた途端せつなくなる 母が長年セレクトしてきたネクタイは息子や弟に形見分け・・・こうして、少しずつ少しずつ片付けることでこころの悼みも薄れていくのだろうか そして翌日、貸切の電車に揺られ久しぶりの松島へ いつもの路面店で軽く一杯やったあと「小舟」のおかあさんのところへ 相変わらず元気なおかあさんと娘の面白い掛け合いに安堵する 私たちはふだん定食は注文しないが北欧系のカップルが注文したさしみ定食をみてその豪華さにびっくり 観光客相手の値段設定をしているお店も多いけれど、ここはおかあさんのお人側がメニューに表れているので是非一度覘いてみてほしい そういえばここ松島に本社がある松かまが、新しく手がけた満月限定かまぼこ「むう」かぼちゃを混ぜて満月の黄色を出したとか 明日は満月・・・このことろ、帰り道に夜空を眺めることをすっかり忘れてしまっていた 芭蕉の眺めた満月の美しさは今の世もかわることはない
朝夜さを 誰まつしまぞ 片心 そう芭蕉の詠った愛しいひとへの想いというものも、またおなじである