こんにちは。ブログを辞めて久しく経ちますが、改めて記事を書きます。

辞めてから色々悩み、実は僕は音楽を続ける事にしました。僕が作曲を始めてから自分が作って来た40~50曲の楽曲を諦め切れなかったですし、初めて作った“precious one”をボーカルレコーディング、ミックスダウン、マスタリングし直し、納得行くテイクにまで完成させて行く作業は、とてもやり甲斐のある充実した作業でした。それを、ビクター・エンターテイメントに送ってはねられ、ソニー・ミュージック・エンターテイメントに改心のライブ動画を送ってもはねられ(年齢的な物でしょうか)、どうすれば良いのか分からず、藁にもすがる想いでTuneCoreと言うアマチュアミュージシャン音源を配信する、中規模会社にジャケットをいちから作って送りようやく形だけでもストリーミング全世界配信が叶い、とても嬉しかったです。

それだけでも良かったんですが、TuneCoreのカウント報告やアーティスト写真反映、に不具合が起きたり、なのにYouTubeにトピックとして挙げれたり(再生回数は数回)、一方で自分の曲やアカウントが圧倒的な再生数やいいねを貰っているという誇大妄想が起きたり、とにかく自分の周りにおかしな事が起き続けました。それは自分の人生を良くするというよりも、悪くするばかりの理でした。勿論、夢を見るのは良い事ですし、成功を納めた気になっているのは嬉しいですが、妄想の、創造内の世界で幾ら成功しても虚しくなるだけですし、今も外国に旅立つという妄想に囚われて成田に行ってました。

これらが、障害者独特の世界観という意識が消えないんです。そう言われればそれまでですし、どんなに自分の歌に、作詞に、作曲に、アレンジに、ドラムに、どんなに自信があっても、君は病気だと言われた時点で何も意味を成しません。僕はこのままではいちアマチュアミュージシャンとして、挫折し尽くす事でしょう。諦め切れない自分が嫌になります。音楽を嫌いになりたくないだけなのに。
こんにちは、お久しぶりです。pollyです。退院のご報告もせず、随分更新が長引いてしまったのをまずお詫びします。大変申し訳ありませんでした。

今回こうして記事をしたためているのは、タイトルにある通り、これを最後のブログとする為です。理由は色々あります。入院中の減薬で発作の回数は格段に減った物の、妄想、幻聴の類いはやはり多くなり、今現在それと闘っている状態である事。今回の入院で出会った様々な方達からの、良い意味でも悪い意味でもの強い影響。今後の僕のAnimalを含めたバンド、音楽活動に於ける想いの大きな変化。一点目に関してはこれが一番大きく、今までの様にほぼ毎日のペースでブログを更新するのが、非常に困難になっています。自身の体調優勢という事です。二点目は毎回入院中に出会う方々からの影響は大きいんですが、今回は特に深く考えさせられる面が多々ありました。同室の方で外来で会っていた時には話し辛かったんですが、近くで接してみたら非常に話しやすく、趣味がワンオク等のロック系でいらして話題も合い、連絡先を交換してサマソニ行きましょうまでの仲にもなりました。自分の中で貴重なのが、この方要するに普通の感覚の持ち主でして、話しやすい以上に話の内容がとても伝わりやすいというか、普通の感覚ってこういう物なんだろうなという部分です。僕かなり変わっていると思われそうですが、こういう普通の方との出会いが人生に於いてほぼ無かったに等しかったんです。出会って来た皆さん非常に個性的で楽しかったんですが、普通の感覚に接するのも更に楽しいというか。とても関係がスムーズなんですよね。余りに接点が薄く逆に避けていたのが、大袈裟ですが新しい世界が広がったと言うか。それに、前から親しくさせて頂いていたUHさんとの有意義な会話やゲーマーの方でもあるので、面白いスマホゲーを教えて貰い一緒にやったりとか、YouTubeで昔の音楽を毎日の様に聴かせてあげていたおじいさんとの、次第に打ち解けて話せる様になった関係とか、中には全く接しはしなかった物の周りに居て凄く聞こえて来る会話の内容が余りに気になり、それで勝手に悩んだり、最初に紹介した方とその悩みを共有して、その事でその方との関係が深まったり。とにかく色々ありました。そうした経験で、ブログに書いて来た様な自分の中の世界に閉じ込もってしまう事が、非常に勿体ないなと感じた事。

最後三点目はこれも非常に大きいんですが、自分が今まで若い頃から続けて来た、音楽活動その物の方向性、姿勢、更に言うなら意味。僕はお分かりかと思いますが昔から本当に音楽が好きで、最初は唯のリスナーでしたがその愛情の気持ちが次第に大きくなり、プロを目指す様になるのに時間は掛かりませんでした。高校卒業してフリーターになり、ボーカルスクールに通いながら歌手を目指す日々(この時点で自分の病気はほぼ発症していました)、芽はなかなか出ず親の勧めで大分遅れてから大学に進学し、その音楽サークルでバンド仲間と音楽をする楽しさを知り、そこでの大事なチョコのFJ君、NN君、TB君、TDさんとの出会い。大学四年の卒業の年に初入院し、その頃に初めて作曲活動をスタートさせ、ギリギリで卒業して就活もしていましたが早くに断念。卒業後はまたフリーターで職を転々としながら音楽活動は続け、アコースティックライブの共演者として知り合ったある友人と協力し、自身の楽曲のデモ作り。それを友人の勧めでレコード会社に送るもやはり反応はなく、バイトを続ける中ある仕事での今でも最も長い親友であるT君との出会い。この辺りに自分に取って初めて作った楽曲“precious one”を、昔安く買ったシーケンサー、音源モジュール、MIDIキーボード等を使い制作したと記憶しています。それから、2003年から始まったサマソニ参加、翌2004年から始まったフジ参加、フェス体験に熱狂し通い続けた日々。その最中にある知人とバンドを結成しましたが、人間関係で強い悩みを抱え、自分から脱退するまでのトラウマ的経験。その後、ある知人の紹介で知り合った、昔の病院OTの楽器でのエレキギターで“Highway Star”を弾く音に惚れ込み、Animalを結成するに至った自分の中でのYさんとの運命的な出会い。フェス通いを続ける中音楽趣向の変遷はありつつ、スタジオに入り続け録音や動画を撮り、バンドを、ドラムを勉強する日々。その最中で、結成二年目にして圧倒的な演奏内容と自負する、「Demo Sessions」として今も残してある、Animal最強のスタジオ演奏。それから、フェスから距離を置いたりする時期がありつつも、先のチョコのFJ君とフェイスブックでコンタクトを取り、再会するのと時を同じくしてかつてのバンドメイト、YSさんと僕を中心に、KZさん、AZさんをメンバーに迎えhappy-go-lucky結成。結成し練習を重ねた年末にチョコ、KZさん弾き語り、Animalを対バンに初クリスマスライブを開催、それからサマーライブを含めた夏冬二回のライブは定番となり、共演して下さったヤンコン、Allyさん、CIDER 、どびんちゃん、という素晴らしい共演者の方々。ライブその物も初クリスマスライブの興奮、イベント史上屈指の盛り上がりを見せた初サマーライブ、ハピゴが主催してバンド史、pollyのドラムキャリア史上二度とないレベルの熱演を聴かせたTNさん追悼ライブ、個人的に体調は崩しながらも演奏的にはAnimalのベストな内容だった2016サマーライブ、その間AZ さんの希望によりハピゴが活動休止、会場をリンキィディンクに移しての同年クリスマスライブ。KZさんとpollyでアコースティック共演し、Animalが初のトリを務めた2017サマーライブ、再び会場をリンキィに移し、どびんちゃんをゲストにAnimalが二回目のトリを務めた2018サマーライブ。そして、Animalはキャンセルながらまた素晴らしい盛り上がりを見せて復活ハピゴのステージで幕を閉じた2018クリスマスライブ五周年。こうして書いて来ても、その時々の音楽への想い、思い出があり、今に至っていると思います。どれも自分に大切で必要な体験で、出会った周りの方々には感謝しかありません。

こうした音楽体験の積み重ね、培って来た愛情がありながら、自分の中には今のままで充分だ、幸せなんだという自分では大人になったつもりが、結局言ってしまえば諦めがありました。最初の目標は結局夢で終わりつつある訳ですから。しかし、自分自身の置かれている環境、音楽に触れて来た感性、表現して作って来た物様々を顧みるに、このままで良いのか。今はそう感じています。自分の中で未だに燻っているロックへの強い想い、憧れはそう易々と断ち切れる物ではなさそうです。具体的にどうするかはここではお話し出来ません。その為にブログを止めるという理由も確かに存在します。唯、自分が信じて来た音楽が、ロックンロールが、僕自身の才能と呼べる物がもしあるならそれ自身が、今の僕を突き動かして止まないのです。今尚最愛のバンドニルヴァーナ、余りに巨大で自分の教師の様な存在であったU2、ハードロックの真髄を叩き込み続けてくれたエアロスミス、ロック音楽の極限体を呈し人生最高のライブを観せてくれたレディオヘッド、こよなく愛した00年代ロックの到来を告げてくれたストロークス、ジャパニーズロック最強のバンドでつい最近再結成を果たし、僕達ファンを喜ばせてくれたナンバーガール、ロックンロール、ソウルの本質を叫び、当時の僕を震撼させてくれたサンボマスター、ずっと僕のアイデンティティーであり続け、人生の指針となり支え続けてくれたB'z。その他数え切れない程体験し、今の僕を形作ってくれた音楽達。その大好きな曲の数々を、興奮させ時に励まし、時に絶望させてくれた音楽の力と美しさを、ライブで巡り合った数々のステージやお客さんの風景を、自分で表現する事の喜びを教えてくれたドラムとギターと歌を、僕は生涯忘れません。この先自分がどうなるかも分かりません、未来の保証等何処にもありません。それでも、ロックンロールと、音楽と転がり続けて来た日々だけは、僕を裏切らない、そう信じています。最後になりますが、今まで前ブログから含め、10年以上に渡り様々な場面でこのブログに触れて下さった全ての方々に、心から感謝します。the new polly's blog、当分過去記事は残して自分自身の思い出にしたいと思います。皆さんも頭の片隅で良いので、このブログがあった事を覚えていて頂ければ、それ以上嬉しい事はありません。今まで本当にありがとうございました。どうぞお元気で。



2019.2.20記 polly