「2013年東京/沖縄・中国映画週間」で上映された、青春映画『初恋未満』。この作品でデビューした劉娟(リュウ・ジュアン)監督と、注目が集まる男優・冉旭(ラン・シュー)が来日。作品について聞いてみた。(写真は筆者撮影)
10月に開催された「2013年東京/沖縄・中国映画週間」(第26回東京国際映画祭 提携企画/日中平和友好条約締結35周年 記念イベント)は、8本の中国映画が上映され、セレモニーやパーティーも行われた盛大なイベントであった。映画のラインナップは『海洋天堂』、『捜査官X』など過去の人気作や、陳可辛(ピーター・チャン)監督の最新作『アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ(原題:中國合夥人)』を始めとした、日本未公開作もお披露目となった。その中で瑞々しく多感な若者たちを描いた『初恋未満』は、会場にさわやかな風を運んだ。1990年代の中国を舞台に繰り広げられる、青春映画だ。この作品でデビューした劉娟(リュウ・ジュアン)監督と、注目が集まる男優・冉旭(ラン・シュー)に話を聞いた。(写真は筆者撮影)
――リュウ監督は香港のトップスター・劉徳華(アンディ・ラウ)が指揮をとる、若手監督育成支援プロジェクト「FFC:アジア新星流」で選ばれたと聞き、今回上映された『初恋未満』は見る前から期待していました。期待通りのさわやかな青春映画でしたが、ヒロインのように実際に歌手や芸能界を目指していたのでしょうか?
リュウ監督:気に入っていただけて、とてもうれしいです。この映画は私の青春を記録したものですが、歌うことは趣味のひとつという感じでした。趣味や日常に起こる出来事を通して、本当の自分自身の姿を見つけたいという思いを込めた作品です。
――実際にもラン・シューさんのような、かっこいいアコガレの男子がそばにいたのですか?
リュウ監督:18歳の頃、女の子には好きな男性がいますよね。でも本人よりも、ラン・シューの方がイケメンですよ(笑)!
――ラン・シューさんは、演じたシャー・ジンハンと自分が似ていると感じる所はありましたか?
ラン・シュー:イメージとしては似ていますが、僕の方が少し社交的で明るい性格です。撮影の時監督にずっと、「明るい素顔は隠してね」と指示されていました(笑)。
――1番好きなシーンはどこですか?
ラン・シュー:パーティーを開いてお酒を飲んで歌って、その後トンネルをくぐり抜けるシーンです。感情を表現していて、気に入っているシーンなんですよ。
――この映画の撮影場所はどのあたりですか?
リュウ監督:私の故郷、重慶市です。生まれ育った街ですが、最近は大きく変化していて大都会になりました。私の記憶の中の街の姿とはかなり違っています。その姿が完全に消える前に映画に残したい、記録したいと思ったのです。
――最後に、今後の予定を教えてください。
ラン・シュー:新作準備中で、事務所からの知らせを待っているところです。もうスグ決まると思います。『初恋未満』の中では歌手を目指しますが、今の僕は俳優専門です(笑)。俳優としてのキャリアを積んでいきながら、歌手活動を始めるか考えます。
リュウ監督:次作を計画中です。『初恋未満』のように、80年代生まれの世代を描くストーリーを作ります。違いとしては、現在を背景に都会的な今の中国を描く内容になること。中国の若者たちのリアルな生活を映像にしたいんです。愛情・友情・社会など、すべてを盛り込みたい。来年クランクインしたいと考えていますので、また日本で上映できることを目標にがんばります!(取材・文責:饒波貴子)
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