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さすがというべきか、やはりというべきか。トレント・レズナーらしい試みですね。
さすがというべきか、やはりというべきか。トレント・レズナーらしい試みですね。
9月3日(火)に発売されるナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails/NIN)の新作「Hesitation Marks」には、「loud」バージョンと、「audiophile」バージョンの2種類が用意されています。この2つはマスタリングに違いがあり、前者はヘッドフォンで大音量を楽しみたい人向け、後者はスタジオ環境のように全ての周波数に耳を傾けたいオーディオおたく向けとなっています。
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CDやiTunesなどにむけて音源をミックスするとき、通常はマスタリング・エンジニアにデータを送り、オリジナル音源から得られたレコード情報の最終ミックスを「マスター」に落としこんでいます。マスタリング・エンジニアはその過程で最終的なマスター・レベルを設定しますが、最近だと各周波数の音をつぶさない程度に最大限まで音量を押し上げる傾向にあります。
すでに気づいているリスナーもいるかと思いますが、この「できるだけ大音量で」というメンタリティがトレードオフを生み出しているんです。今回のアルバムをミックスしたアラン・モウルダー(Alan Moulder)は、ナイン・インチ・ネイルズのTumblrで次のように説明しています。
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「最近、マスタリングでは自分の音源をどれだけ大音量にできるかが最重視される傾向にある。立て続けに音楽を聴くとき、大音量のほうが印象的という伝わり方をするんだ。長い目で見れば、その音量で犠牲にしているものはクオリティと迫真性なんだけどね」
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ナイン・インチ・ネイルズのようにベースが重い音楽を扱うとき、音量の最大化を優先すると、ベース音が立ちます。逆に、ベースをそのままにしておくと全体的に音が少し小さくなります。大音量の音源はより印象的になりますが、音量を小さめにすると音の質感やニュアンスがはっきりしてくるんですね。
断固として超オタクであることを妥協しないナイン・インチ・ネイルズの分身、トレント・レズナーは2つの異なるバージョンで音源を入手できるように決定。「loud」バージョンも「audiophile」バージョンも、どちらかがどちらかに勝るというものではなく、それらはただの「違い」でしかありません。今回の試みでは、それが非常にクリアな形で表現されています。
ちなみに、メディア形式を問わずnin.com経由でアルバムを購入すると「loud」「audiophile」ともに無料でダウンロード可能。ファイル形式はMP3、FLAC、Apple Lossless、WAVから選べます。音の解像度が高いオーディオ機器を使わないとなかなか違いが分かりづらいかもしれませんが、1枚で2度美味しいアルバムになることは間違いなさそうです。
参考記事:http://nineinchnails.tumblr.com/post/59587808317/hesitation-marks-was-mastered-in-two-different [Nine Inch Nails]
Rumi
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