ナショナルジオグラフィックのスペシャルで「世界の巨大工場」と題し
自動車メーカにスポットをあてて、その組み立て工場の現場を伝えている。
そのシリーズでフェラーリとランボルギーニの特集を見ました。
さすがに、世界に名をはせる名車。
その性能と品質への徹底したこだわり、数千万円もする高級車ということもうなづけるものでした。
注文してもなかなか手に入らないことを考えると、世界は広い。
フェラーリやランボルギーニが高額なのは、その設計思想ではオートメーション化できないこと。
そのために、どうしても職人による手作りの工程がはいり、人件費がかさんでしまう。
私はメーカでエンジニアをやってますが、
フェラーリのようなカスタム設計に近いものは設計したことがありません。
いかに大量生産し、コストを下げ、品質を確保するか。
そこがカスタム品との大きな違い。
カスタム品はお客様を絞って、特定のお客様にあわせた仕様で設計できます。
ただ、大量生産品の場合、いろいろなお客様を想定して、その平均的な使い方を想定した仕様で設計します。
だから、設計、製造段階でのコンセプトが全く異なるため、製品としての出来が変わってくるのです。
住宅設計の観点も同じですね。
ハウスメーカのように大量生産をベースとした設計思想の場合、
平均的に満足できる住宅で、仕様が標準化されているので品質面でのトラブルが少ない。
注文住宅のようなカスタム品の場合、ユーザの要望をとりいれた仕様で設計していくので
設計者のキャリアとセンスで出来栄えが変わってきます。
当然、品質面の確保という点では、カスタム品であるゆえに、修正がききやすい反面
設計者や施工業者の技術レベルで変わってきます。
どちらを選択するか、それはユーザ側で選択することになります。
それぞれの特徴を理解したうえで判断するのがよいでしょう。