Acrobatをなるべく安価で入手するための3つのワザ | ビジネス人間学




ビジネスの悩みを解決するPDFドリル【番外編】:

 Adobe Acrobatを購入したい! と思った時、1つのハードルとなるのがその価格だ。その多機能さと純正ならではの安心感から、価格相応の価値があることは分かっていても、予算の制限に引っ掛かってなかなか手が出せないケースもあることだろう。複数のライセンスをまとめて購入するとなればなおさらだ。

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 ここでは、バンドルやボリュームディスカウントなどでAcrobatを安価に入手できる方法を紹介しよう。なお、いずれも2013年6月末時点の情報であり、将来的に変更される場合がある。



●その1:ハードウェアとのバンドル(周辺機器)



 まず1つは、ハードウェアの購入時に添付されるバンドル版だ。有名なのはPFUのドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズに添付されるAdobe Acrobatだ。かつてはAcrobatを買うのならScanSnapごと買ったほうがいいというノウハウがネット掲示板などでは流通していたほどで、スキャナ込で3~5万円という価格帯はかなりの割安感がある。Standard版なのでPro版にある一部機能は使えないが、スキャナの購入を考えているのであれば、安価にAcrobatが入手できるまたとない選択肢だ。



 ちなみにScanSnapの場合、Acrobatが添付されるのは一部の機種のみに限られるほか、添付されるAcrobatのバージョンも製品ごとに異なる。ハードウェアは同一ながら、型番のマイナーチェンジでAcrobatのバージョンが上がることもあるので、購入時にあらかじめバージョンを確認することをおすすめする。



●その2:ハードウェアとのバンドル(PC本体)



 前述のScanSnapが有名すぎることもあってあまり目立たないが、その他にもハードウェア新規購入時に安く入手できるプログラムがある。例えばPC本体のBTO(Build-Transfer-Operate)メニューでは、Acrobatを安く買えるオプションを用意している場合がある。PCをBTOでオーダーする際は割安で購入できるチャンスなので、チェックしてみるとよいだろう。



 面白いのはPCメーカーによって扱いがまったく異なること。パッケージ版をそのまま提供しているケースもあれば、先のScanSnapなどと同じくバンドル専用品と見られる品を提供しているケースもある。説明をよく読まないと分からない(Pro版とStandard版の区別も明確でない場合がある)ので、気になるようなら事前に問い合わせることをお勧めする。



●その3:アドビボリュームライセンスプログラムの利用



 最後に紹介するのはボリュームディスカウント、つまりまとめ買いによる値引きだ。アドビは「アドビボリュームライセンスプログラム」を提供しており、購入するライセンス数をポイントに換算して、その合計数で割引率が決定される。



 部署全員にAcrobatを導入したいが、店頭での販売価格に必要本数を掛けたところけっこうな金額になったので導入本数を見直した……という話をたまに耳にするが、このプログラムを適用すれば割引が発生する可能性がある。



 具体的に何本買えば割引が発生するかは、オンラインのフォームを用いれば試算できる。例えばWindows用Acrobat Standardの新規購入の場合、34本目から割引が発生する計算になる。もともとオープンプライスということもあり具体的な販売価格は販売代理店に問い合わせる必要があるが、ほかのアドビ製品についてもこのフォームでチェックできるので、このフォームで試してディスカウントレベルが基準を満たしているようであれば、販売代理店に問い合わせてみてはいかがだろう。



 ちなみにこのプログラム、手持ちのパッケージ製品のライセンスを移行することもできるので、ライセンスの一元管理という意味でもメリットがある。既に何本か導入しているところに追加で入れたという場合、適用できる可能性があるのでチェックしてみるとよいだろう。



[kizuki,Business Media 誠]