今更感半端ないけども、コンサート参戦するので、やるよ!!
しげさん曰く「『人情心中』は僕のアティチュード(=態度、姿勢)」
「そもそもコンセプトは落語。あらゆる名作落語のフレーズをサンプリングしたもの」
「元来の『心中』は誠の心という意味だったそう」
だそうで。
そもそも題名になっている「人情」は「人間の自然な心の動き、他人への思いやり」、
「心中」は「ある物事と運命をともにすること、人に対して義理を守ること」ということで。
NEWSに当てはめると「ファン(NEWS)への思いやりを持ってNEWS(ファン)と運命を共にする」かなぁ。
NEWS、NEWSファン、どちらの立場からでも見えるようにしているような気がする。
ここらを前提において、原典を探りつつ、歌を解析していくぞ!
『一、二、三、四 いつからだっけな 勘定誤魔化し生きながらえる』
『その日暮らしにもそろそろ飽きたが』
『六、七、八 ここのツケ代 ちょろまかした罪を償い』
ここは落語の「時そば」
店主にお金を1枚ずつ渡している時に時間を聞いて店主の気をそらし、
こっそりひとつ進めた数でお金を数え終えるというずる賢い主人公のお噺。
(その手口を真似した人が墓穴を掘って損をするというのがオチ)
この曲、主人公はそれぞれの噺に出てくる主人公じゃなくて、
一貫してしげさんなのではと思い始めた。
ちょろまかした=山下や錦戸など人気のあるメンバーとともにいることで、
自身にはそれほどの実力は無いけど人気アイドルグループとして活動している、
みたいな。
『耐えきれないからノ・ン・ダ・ク・レ!』
飲んだくれと言えば「芝浜」の主人公である魚屋の店主。
元々魚を捌かせたら超一流な腕を持つ主人公は、お酒が大好きで遂に仕事に行かなくなるという。
この店主は結局色々あって仕事は真面目にこなして借金も完済できたようです。
確か特に6人時代は「自分から輝こう」じゃなくて、
「山下君と錦戸君の傍に添えられる花であろう」としていたから、
ある意味吹っ切れていたからここも重なるなぁ。
『アジャラカモクレン テケレッツのパー』
これは『死神』
主人公が死神から授けられた「足元に死神がいる場合、この呪文を唱えれば死神を消せる」という呪文。
(本来はスペース部分にもうワンフレーズ入るそうですが、演者に委ねられているそう)
もしかしなくてもこれはしげさんというか4人時代のNEWSにとっての
『チャンカパーナ』及び『フルスイング』なのでは!?
「NEWSなんてやめたら」という死神の声を払った呪文と言えば
『チャンカパーナ』及び『フルスイング』でしょうよ!
『価値ねぇ太鼓が鳴る鳴る鳴る火吹く』
これは『火焔太鼓』かな?
主人公が買って嫁に「売れるわけないでしょ」と言われた煤まみれの太鼓が、
お殿様のお気に召し、実は国宝級の太鼓であることがわかり、高額で売れたという。
「火を吹く」には「暮らしを立てる」という意味もあるらしいので、
価値がないと思っていた太鼓を手入れすると普通鳴るはずがないのに鳴ったことでお殿様の耳に入り、太鼓が高く売れ、主人公たちの暮らしが楽になったということも示唆しているのかしら。
仕事をくださいと事務所に言ったら「何ができるの?」と言われたしげさん。
その後文章力を磨き続けて、今やNEWSに欠かせない脚本家のひとりになった。
価値ねぇ太鼓=作家業をする前のしげさん
火吹く=作家業で自身のもNEWSのも名を広げることに繋がっている
ことを表現しているんだろうなぁ。
『寿限無 寿限無 五劫の擦り切れ 縁起がいいったりゃありゃしない』
これは私でもわかった。
『寿限無』ですねありがとう昔見ていた「にほんごであそぼ」。
「縁起の良い名前をつけて」と言われて色々案を出したけどひとつに絞り切れず全部乗せした結果くそ長い名前になったという。
火を吹けるようになって、縁起の良い言葉がしげさんにもたくさん届くようになったってことかな。
『よそう また夢になるといけねぇ この手にある限り』
ここも「芝浜」かな。
借金を完済できて妻が主人公をねぎらうためにお酒をすすめたところ、
盃に一度手をつけたもののすぐにおろして言った一言が、
「よそう また夢になるといけねぇ」とのこと。
仕事も出来なくなるくらい好きなものには安易に手を出さないようにするってことかな。
『己でこさえた幸せだ とやかく言われるいわれはねぇの』
これはしげさんの言葉かなぁ。
夢にしたくない自分にとっての幸せを掴んでいるんだから、よそ者がグダグダ言うな、という。
『小僧!まだお後がよろしくねぇ』
「おあとがよろしいようで」=次の演者の準備が整いましたので、ここら辺でご無礼します。
ということは、「まだ次の演者の準備ができていない」ってことですね。
『戯言こそ全て ハナシの本題はここから しかと見届けろ 人情心中』
これは『まだお後がよろしくねぇ』=戯言と捉えて、
かつ『ハナシの本題はここから』とくると、
「実は次の人の準備は出来てるけどまだ俺の話を聞いていきな」ってことで、
ジュニアとデビュー組の対比かな。
『食う寝る処に住む処より ここに立つ心 ひとり奔走』
これ前半は「寿限無」よね。
「食う寝る処に住む処」は衣食住が欠かせないこと、つまりは家だとして、
家よりも優先する何かがあって奔走しているってことなのかな?
心立つ(=そうしようと心が動く、思い立つ)って言葉もあるし、
後半も「寿限無」に出てくる父親のことを指しているのではないかと予想。
自分のことよりNEWSのこと、NEWSファンのことを優先したいと思っているしげさんの内面を表現しているようにも思う。
『渡りに船だ若旦那ほらほら まだまだ明け烏は鳴かぬ』
この辺は「明烏(あけがらす)」なのかな。
「明烏」自体は、自分の跡取り息子がものすごくカタブツだから女と酒の味を覚えてもらおうと町の遊蕩者に頼んで吉原に連れていってもらった結果、
息子は花魁にメロメロになったって話だけど。
単語としては「男女の交情の夢を破る、つれないもの」という意味を持つそうな。
今回は演目としての意味かな。
「若旦那ほらほら」と言ってる人が遊蕩者。
「渡りに船」は費用は跡取り息子が吉原で遊ぶお金を大旦那が出してくれることを指しているのでは。
明け烏が鳴かない=交情の夢は破られない
=NEWSとNEWSファンの両想いは続くってことか
何かめちゃくちゃ熱烈なラブレターもらった気持ちになってきたぞ…
『するってぇとあれかい お前さん 狂ってんのは俺かい ならご破産』
『オモロクなるのはここからさ 黙って見ときな my chalabhinna!!!』
この辺が調べても考えてもよくわからなかったんだけど、
ここの2文は語り部がお噺の世界ではなく現実世界で話しているのかなぁと。
「ならご破産」=「こりゃまいった」みたいな。
そして「my chalabhinna」ってなんやねん!!!となりながら検索。
調べたら、言葉の意味としては「高度な知識」、
仏教においては仏様や菩薩様が持っているとされる超人的な能力、六神通のこと。
ちなみに読み方は「チャラピンニャー」。わかるかww
「俺様のすごいところをとくとご覧あれ!」ってことかね。
『嘘なのか誠か ふたつ重なる月影』
『さながら私とあなただ いっそ心の中まで』
ぱっと浮かんだのが「ガラスの仮面」だったんだけど、月影に引っ張られ過ぎ?
ただかなり最近に出来たお噺とは言え、「落語の仮面」なるものがあるらしく。
まさしく「ガラスの仮面」を落語に落とし込んだお噺なので、
あながち間違いじゃないかも。
想い人のことを「魂の片割れ」と言うほどの激情を、マヤも月影先生も持っていますしね。
しげさんがそもそも思いついていた二重心中、「二つ僕たちが重なるように心中してきた」をここで表しているのかなとも思う。
『無常散り行く運命なら いっそ見栄晴れ咲き乱れ』
『笑いたけりゃ笑えばいいさ 一切皆苦 踊らにゃ損損』
この辺は落語というよりも、江戸っ子に代表される当時の人の生き様を表しているように思う。
一切皆苦=人生は思い通りにならない
踊らにゃ損損=阿波おどりの一節。
「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、
踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損」が全文だったかな。
しげさんの座右の銘は「為せば成る」だから、何事もやってみよう精神の持ち主。
このフレーズも「どうせ思い通りにならないのなら、楽しんだもん勝ち」って感じですかね。
図らずも『D.T.F』見つけちゃったよ。
『畜生!語れど足りねぇ されど下げどころか上げじゃ』
これは言葉遊びかな~
「サゲ」は所謂オチですが、「アゲ」は「覚えたセリフや仕草を師匠に見てもらい、高座にかける、お披露目すること」を差すそうなんですよね。
ただ文脈からオチがつかねぇと悩んでいる様子が感じられるので、
「オチがつくどころか話がまだ続いちまうじゃねぇか」ってことでしょうか。
まだまだ舞台から降りるつもりはねぇぞという強い意志でもあるね。
『ハナシの本題はまだまだ 眦(まなじり)裂きな 新章心中』
眦を裂く=眦を決す
=大きく目を見開く ということなので、
「目ん玉かっぴらいてよく見とけよ。
新しい節目を迎えてもずっと運命共同体だからな」ってことですかね。
うおおおできたかもしれない!
「しげさんワールドと言えば比喩」としげさんファンの方がおっしゃっていたのを思い出したらめちゃくちゃスルスルと紐解けた気がします。
明日はコンサート!
楽しむぞー!!!