バイカル湖の悲劇 | サクラのニュースタイムリー

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バイカル湖の悲劇というのは聞いたことがあったけど、ちゃんと調べたのは
初めてだったりする。

バイカル湖は1996年に世界遺産に登録されたアジアとシベリアの中間にあり、
原生林に囲まれた三日月形の湖。
最深部は1680mあり、地球上の氷雪の除く淡水の中で20%を占める。
琵琶湖の面積の50倍、水量が850倍、らしいけどさっぱり予測がつかない大きさ。
透明度も世界有数で、凍ったバイカル湖の美しさは息を呑むほどである。
そのためか生態系も独特らしい。

そして冒頭に出てきたバイカル湖の悲劇。
第1次大戦までさかのぼる話になるらしい。
かつてロシアに、帝政ロシアの復活をもくろんだ白軍と、革命軍の赤軍が対立し
ていたことは知ってるだろうか?
教科書で見かけた人もいるかもしれない。
そして負けてしまった白軍は赤軍の追ってこないシベリアの奥に逃げることにした。
白軍50万人に貴族や僧侶や亡命者の75万人がそれに参加。
125万人もの人々が極寒のシベリアに向かって8000kmの横断の旅に出発した。
連日零下20度で凍死者の列が強行軍の後ろを飾るような過酷な旅で、バイカル湖に
たどり着いたときには25万人に減っていた。
それだけでも強烈なのに、凍ったバイカル湖を横断するときには零下70度まで下がり、
全員バイカル湖半ばで次々と凍死。

やがて春がきてバイカル湖の湖面が溶けてくると、凍死した人たちもゆっくりと沈ん
でいった。
バイカル湖には25万人が沈んでいる。
125万人が1つの季節で凍死。
どちらにしても壮絶で想像できない出来事。
バイカル湖の悲劇って言うけど、この悲劇は避けることはできなかったんだろうか?
透明度が高い湖ということだけど、沈む人々は見えないんだろうか?



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