誕生から60年近くになるハウス食

品のバーモントカレー。りんごと

ちみつかけるCMで有名にな

り、でもトップブランドを続け

る。だが開発当時、社内では製

に反対論が続出した。理由

「甘いカレーなんて売れない」。

だが発表すると、子供や女性か

ら支持され、大ヒット。「ハウ

ス、感激」である。

 

 

今回は、「西陣織」と「和太鼓」

という二つの古くからある商材を

新しい切り口で定義して売り出し

たことで、再び輝き始めた事例

の記事を紹介します。

 

さて、記事のタイトルにもなって

いるオワコンは、みなさまご存じ

の通り終わったコンテンツ「終わ

コン」のことですが、ここで質問。

 

冒頭の記事の引用で、オワコン

に該当するのは、どこでしょうか。

 

「カレー」ではありません、「バー

モントカレー」は今も大人気です

から、そこも違います。

 

正解は、「ハウス、感激」。

 

記者さんとしては、甘いカレー

なんて売れない、という石頭と

物事をオワコンと決めつける

既成概念を結び付けたうえで、

最後にオワコンをぶち込みた

かった気持ちはわかりますが、

まさかの「ヒデキ、感激」。

「玉砕」はオワコンですか。

 

京都・西陣。ピーク時に比べて

西陣織の市場は10分の1にま

で縮み、停滞感が続く。そんな

なか、西陣をグローバルブラン

ドに育て上げよう奮闘する細尾

(京都市)という製造・卸会社

が注目を集めている。

 

西陣が再生するには何が

必要か。そのひとつが固定

観念の打破だった。

 

そこで、細尾の細尾真孝社長

は規格サイズの生地幅を広く

して汎用性を高めることを思い

つきます。

 

「西陣織を着物や帯だけと

決めつけてはいけない」

(細尾社長)。ザ・リッツ・

カールトンホテルやシャネル、

エルメル、トヨタ自動車のレク

サスなど高級ブランド品の

内装に細尾の西陣織が使用

されることになった。

トップブランドに採用されることで

付加価値が上がるという好循環を

生み出すことに成功したようです。

素晴らしい。

 

日本の伝統を世界に知って

貰うだけでも、意義深いと思

います。

 

伝統と言えば、もうひとつの

テーマが「和太鼓」です。

 

新型コロナウイルスの感染

拡大に伴う巣ごもり生活で

楽器市場は活気づいてい

るが、市場開拓の余地は

限定的にみえる。だが電子

楽器のローランドはビジネ

スを「顧客の問題発見型」

にシフトし、楽器の可能性

を広げている。

 

今年売り出したのが電子

和太鼓。太鼓は運搬や

メンテナンスが難しいと

いう問題を抱えていた。

そこでたたくだけで様々

な種類の太鼓の音が

出せ、携帯性の高い

電子和太鼓を太鼓芸能

集団「鼓動」の協力を仰ぎ

開発した。

 

ゲームセンターの「太鼓の達

人」で達人技を披露している

お兄さんやお子さんを、いつ

もほーっと感心して見入って

しまうのですが、どうも電子

和太鼓の潜在的需要は

ありそうです。

 

ぜひ海外のスター発掘番組

に電子和太鼓を引っ提げて

出場し、妙技を披露して満場

をうならせて頂きたい。

 

「凄い、それは何?私も欲

しい。」となるかも。何か、

見たことある気が。明和

電気のオタマトーン...。

 

ところで、昔々の話ですが、

私の友人がボストンに留学

していた当時、友人達を招

いてカレーパーティーを開

いた時のことです。

 

友人はハウスバーモントカレー

をふるまったそうです。そうした

ら大好評で、友人が一番びっく

りしたのは、インドの留学生が

ハウスバーモントカレーを絶賛

してガツガツ食べたそうです。

記事にあります通りカレーは

辛いものだという固定観念は

いかん、という好事例だと思

います。