新型コロナウイルスの感染拡大で

飲用シーンが減少したアルコール

類。縮んだ需要を喚起できない

か。焼酎メーカー、さつま無双

(鹿児島)が絞り出したアイデ

アがキャンプ向けの焼酎だ。

 

 

今回は、国内需要が過当競争状態にあ

るアルコール飲料と牛乳のそれぞれの

市場で新たなアイデアでチャンスを切

り開いた二つのメーカーに関する記事

を紹介します。

 

記事のタイトルを読んで、ひとつの

メーカーが焼酎と牛乳を製造した

んだ「へー、凄い。」と思いましたが

勘違いでした。登場するのは「焼酎」

と「牛乳」の二つのメーカーです。

 

二つの会社で共通しているのは、商品

に新たな付加価値、というかストーリ

ーを与えて、レッドオーシャン(過当

競争)の中で差別化を図ったところ

です。

 

記事については、勘違いで興味を魅か

れたのですが、読んでみてとてもおも

しろくて「なるほどね。」と思えるも

のでした。

 

焼酎メーカーのさつま無双(鹿児島

市)はキャンプ向けの焼酎を売り出

しました。その名も「キャンプ無双」

です。

 

 

 

「自然に包まれながらじっくり飲んで

ほしい」。という思いから、

 

深みのある味わいを追求。サツマ

イモを主原料に、たるで長期熟成

した芋焼酎をブレンドした

「芋」。そして黒こうじ仕込みの

古酒ならではの深みが特徴の

「麦」の2種類を9月に発売した。

 

どちらも味わってみたい。

 

商品名と同じ文字サイズで、麦の

ラベルには「聞こえるものは只

(ただ)木々の囁(ささや)

き」、芋には「見つめる先に 

揺らめく炎」などと味わい深い

一文を載せた。

 

私の知人のキャンプ好き人間は、ラン

タンとかコッフェルなどの小物を買う

のが大好きで、よく奥さんに叱られる

と言ってました。そんなキャンプ好き

のキャンプを憧憬する心をくすぐる名

コピーではないでしょうか。キャンプ

用小物が当るキャンペーンとかやっ

たら、受けるかもです。

 

 

 

次に紹介する会社は、「パン好きの牛

乳」シリーズを出しているカネカで

す。

 

私は見たことありませんが、テレビ

CMも打ち出しているそうです。

 

カネカは油脂や発酵技術を生か

し、パンの冷凍生地やショートニ

ングを大手パンメーカーや街の

パン屋に供給していた。

 

同社が社会問題の解決を経営の柱

に据えることにした際、選択した

一つが酪農の支援だった。

 

その流れで牛乳作りも始まったそうで

す。それだけでも、尊敬できる素敵な

会社だなと思います。

 

牛乳離れが進むなかでどんな牛乳

をつくるべきか。パンとの関係が

深いこともあり、パンと相性のい

い牛乳を想定し消費者ニーズを探

ると、意外な結果が出た。牛乳よ

りコーヒー、ジュースとパンを食

べるケースが多かったのだ。

パン好きにはどんな牛乳がいいの

か。味が濃いとパンの邪魔をして

しまう。そこですっきりした牛乳

作りに挑む。

 

そして、

 

すっきり味の牛乳作りに成功し

た。2018年、パン好きの牛乳

として発売した。

19年には200ミリリットルの

飲みきりサイズを出し、カフェ

オレやミルクティーも投入。

取引する小売り店も約1万

店に広がった。

 

「パン好きの牛乳」なんて、素敵な

ネーミングですね。テレビCMも一度

見てみたい。
 

さて、私だったら「プロテインを混ぜ

て美味しく飲める牛乳」推しかな。

次のマーケティング会議の時は、

是非検討してください。健康志向の

人には受けると思いますよ。発売

待ってます。