で、ネット系広告会社も、クリエイティブやプラニングを軽視して媒体営業だけに走るもんだから、結局は互いにコミッションの値下げ合戦をしてしまう。となると特定の媒体をできるだけ売って、キックバックやアワードと呼ばれるものを手に入れて、値下げ分の補填にあてる、という非常にタコが自分の足を食うようなビジネス状況になってしまっているのである。
プチ電通・プチ博報堂化するネット系広告会社営業マン  


自分の足を食うようなビジネス状況
っていうのはまさに(笑)

昨日ちょうどインテグレート の藤田さんの話を聞く機会があったけど、メディアを売って儲けるという視点は全く無い。「情報クリエイティブ」という言葉を使っていたけど、最適なコミュニケーションを考える上で、まずは伝える情報をどう見せるか?っていうことを徹底的に考えていた。
情報の見せ方が決まればおのずとその後のコミュニケーションの手法が決まるわけで、そのあたりは、IMC(Integrated MarketingCommunications=統合型マーケティング・コミュニケーション)に基づいて、PRから広告、店頭に至るまでの取組みをしていて、メディア売らなきゃいけない広告代理店の守備範囲ではなかなか対応できないよね、と思いました。(別にIMC理論*自体はそんなに新しいものではないんですが)

クリエイティブとプランニングを強化するというのも、その辺の守備範囲をしっかり広げていきましょうということだと思うし、最近僕の周りでは広告は効かないっていう空気が流れていて、その原因はやっぱり広告業界にメディアありき(=メディアを売って儲ける)で考えている人たちが多すぎるからだと思うし。自分も含めて頭を切り替えないといけないなぁと思ふ。情報クリエイティブってのは、僕の中では今年のキーワードになりそうです。


*IMC理論(Integrated MarketingCommunications=統合型マーケティング・コミュニケーション) 従来は個別に行なわれてきた広告、PR、セールス・プロモーション、ダイレクト・マーケティング、製品パッケージといった企業のあらゆるマーケティング・コミュニケーション活動を戦略的に統合し、受け手である消費者の立場からそれらを再構築する、というもの。