2009年9月8日

トヨタ自動車は8日、10月から愛知県内の車両組立工場などで、期間従業員約800人の採用を再開すると発表した。販売が好調なハイブリッド車(HV)の生産を増やすことなどに対応したもので、期間従業員の採用再開は昨年6月以来、1年4カ月ぶり。

 トヨタでは、昨年秋の金融危機以降、販売が大きく落ち込んだことを受け、昨年夏のピーク時には約1万人いた期間従業員の数を約1500人まで削減した。しかし、今春以降始まった政府のエコカー減税や新車買い替え補助制度の影響などで販売が上向いてきたことなどから、一部の工場で残業や休日出勤を再開していた。

 採用の再開は、以前契約を打ち切った期間従業員を中心に応募を呼びかける。契約期限については、政府のエコカー購入支援がいつまで続くか見通しが立たないことから、来年3月までとしている。

 大手自動車メーカーで期間従業員の採用を再開するのは、三菱自動車、日野自動車に続いて3社目。