福岡市の宗教法人の土地を不正に移転したとして、福岡県警捜査4課などは10日、電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で指定暴力団九州誠道会会長の朴政浩容疑者(52)を逮捕した。「知らない」と容疑を否認しているという。 

九州誠道会とは


福岡県大牟田市に本拠を置く指定暴力団。構成員は2008年2月現在で約350人(準構成員を含めると約450人)。活動地域は福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、山形県の5県。中核団体は五代目村上一家。初代組長「朴植晩」(在日朝鮮人)は、現在服役中である。


2006年5月、道仁会に於いて二代目会長・松尾誠次郎が引退を表明し、側近であった理事長・大中義久(二代目松尾組組長)を三代目会長に指名した。この指名に対し、最大傘下組織の三代目村上一家(本部・福岡県大牟田市、約200人)、永石組、鶴丸組、高柳組が反発し、それらの組が道仁会から離脱して抗争に発展した。この後、6月に新たな組織として「九州誠道会」発足を決定し、7月19日に福岡県大牟田市で発足式を行った。その後も度重なる道仁会との抗争により、2008年2月28日、福岡県公安委員会より指定暴力団の指定を受けた。

2008年3月20日、村神長二郎会長と永石秀三副会長が引退を表明し、道仁会との抗争の終結を宣言したと報道された。

2008年4月8日、警視庁は覚せい剤取締法違反の疑いで指名手配中の村神長二郎を茨城県内で逮捕した。報道各社は紙面に本名の「朴植晩」を掲載したが、朝日新聞は渡世名である「村神長二郎」を掲載した。

2008年12月7日、 茨城、岡山、福岡など5県警合同捜査本部はフィッシング詐欺で、福岡県柳川市大和町皿垣開、指定暴力団九州誠道会系組長古賀信昭(30)、福岡県太宰府市大佐野、元ホームページ制作会社常務井上隆志(37)社長清家孝博被告(25)(福岡市中央区、窃盗罪で起訴)ら3容疑者を、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。

2009年2月3日、二代目組長浪川政浩は、六代目山口組若頭補佐四代目山健組組長井上邦雄の五厘下がりの舎弟となった。