25日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸。大引けは連休前の前週末比413円14銭(5.22%)高の8323円93銭だった。21、24日と米株の大幅高が続いたことで買い安心感が広がり、前週下げの目立った不動産株や保険株が買い戻された。米シティグループに対する米政府の追加救済策発表を好感し、米株式市場で金融株が買われた流れを引き継ぎ、みずほFGや三井住友FGといった大手銀行株も堅調だった。東証株価指数(TOPIX)も大きく続伸。

 上げ幅は一時440円を超え、8356円まで上昇する場面があった。ただ東京外国為替市場の円相場の動きには敏感な反応が見られ、朝方の水準と比べて円高・ドル安に振れるとトヨタが一時下げに転じる場面があった。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)でナスダック100株価指数先物がさえない値動きだったことから、25日の米株安を警戒する動きも出て日経平均は午後に入って8070円台まで伸び悩む場面もあった。大引けにかけて買いの勢いを強めたことで、市場では公的年金の買い観測がきょうも聞かれた。

 東証1部の売買代金は概算ベースで1兆7364億円だった。売買高は同21億5298万株で、3日連続で20億株を超えた。値上がり銘柄数は1270、値下がりは372、変わらずは65。