暴力団幹部射殺事件で警視庁が山口組総本部を捜索

山口組総本部を取り囲む機動隊員

 東京・西麻布で今月5日、指定暴力団住吉会小林会の幹部が射殺された事件で、警視庁組織犯罪対策4課は26日午前、実行犯を特定しないまま、都内の利権を巡って同会と対立する指定暴力団山口組の神戸市灘区の総本部を、殺人などの疑いで捜索した。

 同課は、一昨年9月に山口組の傘下に入った国粋会(本部・台東区)が射殺事件に関与した疑いが強いとみており、山口組総本部が関与したかどうかについても捜査を進める。

 警視庁による山口組総本部への強制捜査は、2003年10月、旧五菱会のヤミ金融グループによる出資法違反事件で実施して以来、3年4か月ぶり。

 この日の捜索は午前10時ごろから、230人体制で行われ、高級住宅街の一角にある総本部の外周を機動隊員約100人が取り囲む中、スーツ姿の捜査員たちが無言のまま建物の中に入った。
※このニュースに対するマイコメント
日本最大の勢力を誇る指定暴力団山口組,一連の住吉会との抗争事件に関連し,ついに山口組総本部に強制捜査が入った模様です。
暴力団関連で気になる判例と言えば五代目に対し,最高裁が下した使用者責任。未端の組員が行った犯罪も,場合によってはトップに責任が及びます(損害賠償責任限定,刑事責任は別)。

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