減っていく転換クロスシート・・・一方で・・・
おはようございます!私が20代の頃はあっちこっちに転換クロスシート車が走っていました。
しかし、ここ最近は転換クロスシート車が減っているように感じています。主なところでは・・・
①鹿島臨海鉄道
該当車両:6000形
減っている理由:廃車
関東地方ではとても貴重な転換クロスシート車(お客さんが向きを変えるのも可能)が茨城県の鹿行地域を走っています。私が20代の頃はこれが当たり前だったのですが、8000形への置き換えによって減ってしまいました。8000形は長距離利用者の期待を裏切るロングシート。水戸から鹿島神宮までの長距離利用者のことも配慮してほしかったです。なお、全廃はしばらく先になりそうです。
②JR北海道
該当車両:721系
減っている理由:廃車
快速エアポートでは当たり前の存在だった721系ですが、最近になって、徐々に数を減らしつつあります。733系はuシートを除いて全部ロングシート、737系も全部ロングシート。こちらも長距離利用者の期待を大きく裏切っています(uシートとか特急に乗れ!!と突っ込まれそうですが)。10年後には過去の乗り物になってしまうかもしれません。一部を除いて、デッキのドアが付いている特徴的な転換クロスシート車。乗るのなら、お早めに。
③JR九州
該当車両:811系、813系、817系、キハ200系
減っている理由:ロングシート化改造
福岡近郊区間では当たり前のように走っている転換クロスシート車。これらは廃車にはなっていないのですが、転換クロスシートがどんどん減っています。ロングシート化改造が進んでいるからです。長距離利用者としてはありがたいのですが、実は混雑が激しい区間・時間帯では転換クロスシートが邪魔になってしまうのです。811系ではリニューアル時にロングシート化。813系は最初、座席数を減らす改造をやっていたのですが、ロングシート化にシフト。座席を減らした車両についてもロングシート化にして、座席数を実質的に元に戻すようです。
817系については・・・
転換クロスシートの向きを変えてのロングシート化を進めているそうです。これ、なんちゃってデュアルシートですね。キハ200系についてもロングシートが増えています。こちらも座席にこだわるなら、特急・新幹線に乗れ!!と突っ込まれそうです。
④JR東海
該当車両:311系、313系
減っている理由:廃車と転属
311系については老朽化により、廃車が進んでいます。3年後くらいには過去の乗り物になってしまうかもしれません。313系の転換クロスシート車についてはまだ事故廃車以外の廃車が発生していませんが、中央西線の名古屋~中津川間では転換クロスシート車が全滅しました。中央西線名古屋~中津川間を走っていた転換クロスシートの313系は今・・・
色々な場所へ旅立っています。東海道線の名古屋エリアへ転属した車両もあり、静岡へ転属したのもあります。特に驚きが大きかったのはセントラルライナーで使用されていた8000番台。セントラルライナーが廃止になって以降は中央西線の普通列車・快速で使用されていたのですが、315系8両への置き換えに伴い、中央西線を追い出されました。そして、静岡への転属が決定。ロングシートだらけ、トイレ無し長距離列車も多かった静岡に新しい風が吹きました。8000番台が静岡へ転属された理由はトイレを増やすためです。211系だけの3+3両編成の一部が211系+313系8000番台に置き換わり、トイレ無しリスクを減らしてくれました。さらに、今年は御殿場線向けの313系1300番台がデビューしました。
最近では東海道線名古屋エリアで走っていた2両編成の300番台の一部が静岡へ転属。主に、315系4両の米原方の増結車として走っているそうです。名古屋近郊では減りつつある転換クロスシートですが、静岡では逆に増えているという現象が起きています。なお、御殿場線などでは2027年頃に運用の見直しが行われるという話が出ています(315系4両によるワンマン運転開始など)。御殿場線ではもしかしたら、転換クロスシート車が姿を消すことになるかもしれません。
廃車、改造などで減りつつある転換クロスシート。一部を除いて進行方向を向いての移動ができるとても良い座席なので、とても残念に感じています。なお、JR西日本では転換クロスシート車は減っていません。ロングシートのほうが望ましい路線(阪和線、嵯峨野線など)でも転換クロスシート車が走っています。もしかしたら、10年後の転換クロスシートは関西がメインになってしまうかもしれません。