「ボヘミアンラプソディ」2018年。
今更ながら・・・・って感じだけど・笑。
ちょうどBS放送でやってたからな・笑。
リアルタイムでは、観たいと思ってたのに、観そびれたって1本だった。
「Queen」
・・・・じつは、ライブに行ったことがある。
まだ、チケットも簡単にとれた時代だった。
「Queen」 ってある意味、日本で火がついたバンドだったからな。・・・・その初期にライブに行けたってことだ。
まだ、高校生で・・・・・ちょうどバンドをやってた時で・・・・ちなみに担当はドラム。
オイラは、ドラムってのは・・・・ってか、Rock ってのはクラッシックと違って、楽譜なんかないもんだと思ってた。
とくにドラムなんて楽譜なんか作れないって思ってた。
もちろん、基本のリズム・・・・8ビートなのか、4ビートなのか・・・・そして、基本のバスドラくらいは譜面になるかもしんない。
でも、その他・・・・特に「オカズ」って呼ばれるフィルインに関しては楽譜なんてものはないんだと思ってた。
そこは、その時のノリで決まってくもので・・・まぁ、プレイヤーの中での「決め事」みたいなものはあるんだろうけど、・・・・そのライブのノリによって変わってくんだろうなって思ってた。
じじつ、レコードと、ライブ音源じゃあ、ドラムのフィルインってけっこう違うしな。
これは、ドラムに限ったことじゃない。
ギターだって、けっこう違うよな。
・・・・で「Queen」
・・・・あるとき・・・・
ロジャーのドラムは考えて考えて叩くタムが決まってるんじゃなかろうかと思った。・・・・・・アドリブにみえて、じつは、緻密な計算で叩いてるんじゃなかろうかと気づいた瞬間があった。
ドラムって・・・まぁ、ギターもだろうけど・・・・
「決め事」ってのと、アドリブだと、疾走感が違ってくる。
・・・・・これは、オレだけが感じる・・・・あるいは、オレが下手くそドラマーだからかもしれないけど・・・・
「決め事」でドラムを叩いてると、映画とかの「予定調和」みたいなもんで・・・・つまんなーい音になってく。
音楽はやっぱライブだぜ。
ってのは、音楽の、その時間・・・その瞬間にしか現れない表現、疾走感が良いんだ。・・・そんなとこからきてるんだと思う。
ジャズが最高だ。とかね。
ジャズって即興の妙の音楽だもんな。
ところが、ロジャー・テイラーのドラムは、いろんな音源を聞いてみても・・・・つまりは、レコードから、いろんなライブ音源を聴き比べて見ても、叩いてるタム、シンバルは同じ音だったんだよな。
いっかにも、アドリブって疾走感のあるフィルインも、見事にライブ、その全てで同じ疾走感、だけど、同じ音を出してたんだよな。
・・・・これ、けっこーな衝撃を受けた。
バンドでは、とーぜんクイーンのコピーもやってて・・・・別に趣味程度のバンドだったけど。
・・・・でも、クイーンの音は解読できなかった・・・・ギターの話だけど。
当時は「耳コピ」で、懸命に1音、1音、音を探してやってたんだけど・・・・どうにもこうにも
ブライアン・メイの音は探せなかった・・・・
ブライアン・メイの指は何本あるんだ・・・???笑。
まだ、田舎の高校生にとっては「エフェクター」の知識も豊富になかったんで
ブライアン・メイの指は何本あるんだ・・・??
ってな話になった。
こっから、クイーンの音を「耳コピ」していくのが進むにつれ、バンドの機材に関しての知識が増えていった・笑。
・・・・で、その作業の中で、オレは、
ドラムのフィルインは計算の上に成り立ってる。
って思うようになったんだよな・・・・
小説や映画のように・・・起承転結が決まってるように・・・
音楽も一言一句、譜面があってトレースしてるんだ。・・・・けっして、アドリブで、その時々で印象が変わるようなことはしないんだ。
そう思うようになった。・・・・「Queen」 は、ってことだけど。
で、クイーンって「大学生バンド」だって話を聞いてたから、それに妙に納得したんだ。・・・・・やっぱ、理詰め・・・・頭良いんだよな・・・・って思った。
当時はロックバンドなんて、頭の悪い・・・・ってか、世間からドロップアウトしたヤツらがやってるもんだと思ってたから・笑。
それまでのウチのバンドは・・・・・まぁ、・・・世代としてお決まりだけど、ディープパープルとかってなハードロックがメインだったから・・・・・とても・・・なんてーか、「知性」・・・・「大学生」なんてなワードとはリンクしないような音楽ばっかコピーしてたから、・・・・ ロック = ドロップアウト そう思ったんだろう・笑。
まぁ、時代背景も、んとの Rock 反体制、ジミーヘンドリックスとかの影響が色濃い時代ってのもあった。
Rock に譜面はない。譜面なんていらない。
そう勝手に思い込んでいた。
クイーンの音楽は・・・ロック・・・それもハードロックっぽい部分があるんだけど・・・どっかに「エレガント」とか「華麗な」とか、そんな形容詞のつく音楽だ。
・・・・その「華麗な」とかって部分が日本人の琴線に触れて火が点いたんだと思う。
・・・・いずれにしても、それが「大学生」ってワードと見事にマッチしてたんだよな。
田舎の高校生には、見事に腑に落ちた。
「Queen」 って・・・・あんな感じの見た目・・・・フレディ・マーキュリー・・・・なんだけど、じつは、とても知性的なバンドなんだ。・・・・・じっさい、ブライアン・メイなんか、いっかにも知性的だもんな。
フレディの、あのカッコは、ステージ衣装、バンドとしてのキャラづけなんだと思ってた。
で、「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、
・・・・・見事に違ってたんだよな・笑。
フレディ・マーキュリーは、あのカッコ、そのまんまのヤツだった・笑。
当時は・・・当時は、少なくとも日本じゃあ、それほどに音楽ニュースってか、記事が入ってくるわけじゃない。MTVができるのはまだ先の話だし・・・・・それどころか、小林克也の「ベストヒットUSA」すら始まってない時代だ・・・・ましてや田舎の高校生・笑。
「ボヘミアン・ラプソディ」
観てみて、けっこーショックだったなぁ・・・・笑。
フレディと、その他のメンバーの不仲っぷりったら・・・・・笑。
まぁ、どーみてもフレディが悪いって感じがするけど・・・・笑。
でも、まぁ・・・・あらためて「Queen」の音楽の素晴らしさってのを再確認はした。
・・・・やっぱ・・・・アーティスト・・・・音楽・・・映画・・・なんでもそうだけど、バックボーンがしっかりしてるのが人間の心を掴むんだよな。
作り手の・・・・なんてんだろう・・・「魂」の叫びってか・・・どっか「魂」が入ってるものが、やっぱ人間の心を掴むんだよな・・・・そう改めて思った。
例えば・・・・「ロッキー」って映画は・・・・映画としては、決して「優れた」って言えるもんじゃない。
スタローンの演技とか・・・いろんな部分で「???」クエスチョンマークがつく部分はある。
・・・・でも、「ロッキー」には、スタローンって男の・・・・スタローンって人間の「魂」の遠吠えみたいなものを感じる。
目には見えない、聞こえない。・・・・映画のセリフや、カメラワークからは感じない・・・・それでも、どこかにスタローンの「魂」の遠吠えがある。・・・・それが観客の心を掴んだんじゃないかって思う。それで、世界的な大ヒットになった。
「ロッキー」、何回観ても、やっぱ熱くなっちゃうもんな。
音楽。映画。・・・・あるいは小説でも
エンターティメント って、同じことやっても、・・・・最後の「売れる」「売れない」・・・それって観客の「魂」揺さぶるかどうかだと思う。
大した経験もないヤツに人生語られたって誰も見向きもしない。
そーゆーこったよ。
「Queen」 が、オイラたち小僧っ子たちの心を打ったのは、やっぱ、フレディの「魂」の叫びだったんだな・・・・改めてそう思った。
根底の人種の問題や・・・・ここは、あんま深堀はしてなかったけど・・・
それでも、想像をするには十分な描き込みだった。
そして、セクシャルマイノリティ。
・・・・当時は・・・
当時は「エイズ」って言えば、文字通り「死の病」で・・・・
なおかつ、「ゲイの病気」だったんだよな。
エイズ発症 = ゲイへのカミングアウト
そういう図式だった。
ゲイ ・・・・・セクシャルマイノリティ・・・・・LGBT
海外って・・・・まぁ、キリスト教が多いから・・・そこを根っことした、セクシャルマイノリティへの攻撃ってのも凄かったんだよ。
つまりは、
エイズ = 神への冒涜であり、神からの審判なんだ。 ・・・みたいな論理だ。
だから、セクシャルマイノリティへのカミングアウトってのは、今の数倍・・・・数百倍は大変な時代だった。
・・・・エイズ発症 ってことは、自動的に、セクシャルマイノリティとしてのカミングアウトになる。
これは、人生にとってかなりの逆風だ。
不治の病 という逆風。
ゲイへのカミングアウト という逆風。
当時の日本は、まだセクシャルマイノリティの問題ってのは、タブーで・・・・誰も触れちゃいけない・・・誰も触らないってな話題だった。
だから、フレディが、ゲイであるってのは・・・・そんなに記事になることはなかったと思う。
観客としては「ゲイ風味」・・・・バンドとしてのキャラ・・・・フレディのキャラとして見てた感じがある。
本物か、雰囲気か。
そんな、深い論争はナシにね。
・・・・誰も触れたくない そんな感じだった。
「ボヘミアンラプソディ」
映画を観てみると、はっきりとわかる。
フレディは、そんな人生の「重し」を背負っていたわけだ。・・・・それを改めて知った。
フレディは、芸術ってものをつくる・・・・アーティストとしては、十分に「魂」が遠吠えするものを背負ってたんだな・・・・
そう、あらためて知らされた。
・・・・そして・・・・あの時代・・・・・あの空気をリアルタイムで感じられたことを、すごく幸せに思った。
「Queen」
このバンドを懐メロじゃなく、リアルタイムで知れたことは幸せだったと思った。
リアルタイムで知るか・・・・アーカイブで知るかは、けっこー違うからな。
オイラより上の世代はリアルでビートルズを知ってる世代だ。
オイラが音楽に目覚めたときには、すでにビートルズは解散していた。もちろん、ポールも、ジョンも生きてはいたけど・・・・もうすでに「生きる伝説」となっていた。
もちろん、ビートルズは聴いた。
洋楽で一番最初にのめりこんだのはビートルズだった。
それでも、上の世代と話してみると、やっぱり、リアルタイムで聴いたか・・・空気に触れたかどうかってのは、けっこーな違いがある。
音楽だけじゃなく映画でも・・・時代の空気と同時に聴いたか、観たかってのは大事なことなんだと感じた。
「Queen」 を生で観た。
いい青春時代だったよ。
リアルタイムで
フレディ・マーキュリーが死んだときは・・・・
銀座のクラブでひとりで飲んでいた。
バブルのピークってな時代で・・・・1991年だからな。・・・・それで、若造のオイラですら、銀座のクラブで飲めるってな時代だったんだよな。
・・・・座っただけで3万円。飲んだら6万円って言われた世界だ。・・・・そして、その通りの会計だった・笑。
接待が終わって・・・・
上司も、接待先も、みーーんな帰って・・・・残ってひとりで飲んでた。
フレディ・マーキュリーがソロになって、すっかり「Queen」 も聞かなくなってた・・・・
そしたら、同年代のクラブの黒服が
「フレディ・マーキュリーが死にましたね・・・・」
って・・・
電車はとっくに終わってる。
客はオレしかいなくて・・・・・・女の子すらいなくて、・・・・
・・・・それで、店に「Queen」 の曲を流しながらマネージャーや黒服と酒を飲んだ。
オレが好きだったのは
Spread Your Wings 永遠の翼
毎日のようにドラムを叩いた。
・・・・青春だったな・笑。
さて・・・映画。
「ボヘミアンラプソディ」
発表されたときは、今更ながら、なにゆえに「Queen」 の映画かって思った・笑。
んで、主演が ラミ・マレック ・・・・・こいつにもビックリした・笑。
ラミ・マレック は好きな役者さんだ。
最初に気になったのは
スティーヴン・スピルバーグが総指揮のTVシリーズ。
「パシフィック」
だった。
嫌な役をやるなぁ・・・・でも、この役者さんすげーな・・・・って印象だった。
・・・・で、次にってか・・・グサッ!って刺されたのが
TVシリーズの
「MR.ROBOT ミスター・ロボット」
だった。
こいつの初回からの演技にやられちまった・笑。
なんだよ、この役者・・・・って一気にファンになっちまった。
エキセントリックってか・・・・病んでる感じってか・・・夢うつつ・・・いかにも、現代の病んでるアメリカの若者・・・・そんな空気感に痺れた。
貪るように毎週「MR・ROBOT」を楽しみに観てた。
・・・・・ったら、「ボヘミアンラプソディ」主役・・・・笑。
ひっくり返った・笑。
まぁ、フレディ・マーキュリー同様にアクが強いってか・・・・今風にいえば「クセが強い」笑。
良いか悪いかは別として・・・・
劇中、後半の・・・「Queen」 のメンバーと和解していくシーンとかは、フレディ・マキュリーってより、ラミ・マレック そのものに見えた・笑。
まぁ、映画自体は「王道」って感じの作りだ。
単純に、同じ時代を生きてきた人間からすると・・・・やっぱ、タイムスリップして楽しい映画って仕上がりだった。
起承転結がハッキリしてる。
最後は、「Queen」 の誰をも悪者にしない。
ちゃんと、それぞれの名誉を守ってる構成だ。
くどいようだけど・・・・
「Queen」
音楽の凄さを思い知らされた1本だった。
フレディ・マーキュリーの凄さを思い知らされた1本だ。
「Queen」
フレディ・マーキュリーよ永遠に。 だ。
