----会場、もはやちらほらとしか人がいない。ひたすら携帯をいじっている人、隣席の友人としゃべりまくっている人、こっくりこっくりと船をこいでいる人、さまざまだ。-----舞台袖、幕の合わせ目からひょいと少年が顔を出し、きょろきょろと周囲を見渡す。狙いすましたようにスポットライトが飛んできて、ぱらぱらとした拍手がおこる---
墨野(すみの):よかったね、お客さん残ってくれてて。誰もいなかったらさすがにどうしようかと思ったよ…
鼓(つづみ):のんきに言ってんじゃないわよーーーーー!
----少女の正拳突きが炸裂----ひょろっとした少年、
舞台中央までぶっ飛ぶ。
鼓:もぉお、日付かわっちゃったじゃないのーーーーー!
墨野:…そうだけどさ。新月の夜はまだこれからだよ?
鼓:10日に本オープンって予告しちゃってたのよおおおー!
最初はフライングだわ本番は遅刻だわ、ぜんぜん格好つかないじゃないのーっ!?
墨野:…まあ、いいんじゃない?きみらしくて。
鼓:な!あたしのせいじゃなくってあんたのせい…って、あんた最初とキャラちがうし!きいいー二面性ありキャラなんて墨野のくせに生意気よッ!
墨野:…そこなの。怒るところは?。まあ、いいかげん落ち着いて。めでたく初イラストアップなんだし。…あ、ちなみに僕ら、レギュラー化するらしいから。ほら、名前もついたし。
鼓:…へ?
墨野の胸ぐらをひっつかみ、拳をふりかぶったままのポーズで固まる鼓。
スポットライトがすかさず彼女をこうこうと照らし出し、
無情にもするすると幕があがる。
『Blue flower』
青いばらがあるなら
青いゆりがあってもいいよね
むらさきがかった色じゃなくて
ほんものの碧の青だよ?
きっとそんな花ならば
月のひかりをうけて生き
新月の夜花ひらくとき
月のかわりをするでしょう