この連中の真の敵は国家権力ではなく想像力の欠如。
ストが解除され機動隊の占領下で講義が再開されると、
いちばん最初に出席してきたのはストを指導した立場にある連中だった。
彼らは何事もなかったように教室に出てきてノートをとり、名前を呼ばれると返事をした。
これはどうも変な話だった。
何故ならスト議決はまだ有効だったし、誰もスト終結を宣言していなかったからだ。
大学が機動隊を導入しバリケードを破壊しただけのことで、原則的にはストはまだ継続しているのだ。
そして彼らはスト議決の時には言いたいだけ元気なことを言って、
ストに反対する学生を罵倒し、あるいは吊るし上げたのだ。
僕は彼らのところに行って、どうしてストをつづけないで講義に出てくるのか、と訊いてみた。
彼れには答えられなかった。答えられるわけがないのだ。
彼らは出席不足で単位を落とすのが怖いのだ。
そんな連中が大学解体を叫んでいたのかと思うとおかしくて仕方なかった。
そんな下劣な連中か風向きひとつで大声を出したり小さくなったりするのだ。
ここはひどい世界だよ、と僕は思った。
こういう奴らがきちんと大学の単位をとって社会に出て、せっせと下劣な社会を作るんだ。
いちばん最初に出席してきたのはストを指導した立場にある連中だった。
彼らは何事もなかったように教室に出てきてノートをとり、名前を呼ばれると返事をした。
これはどうも変な話だった。
何故ならスト議決はまだ有効だったし、誰もスト終結を宣言していなかったからだ。
大学が機動隊を導入しバリケードを破壊しただけのことで、原則的にはストはまだ継続しているのだ。
そして彼らはスト議決の時には言いたいだけ元気なことを言って、
ストに反対する学生を罵倒し、あるいは吊るし上げたのだ。
僕は彼らのところに行って、どうしてストをつづけないで講義に出てくるのか、と訊いてみた。
彼れには答えられなかった。答えられるわけがないのだ。
彼らは出席不足で単位を落とすのが怖いのだ。
そんな連中が大学解体を叫んでいたのかと思うとおかしくて仕方なかった。
そんな下劣な連中か風向きひとつで大声を出したり小さくなったりするのだ。
ここはひどい世界だよ、と僕は思った。
こういう奴らがきちんと大学の単位をとって社会に出て、せっせと下劣な社会を作るんだ。