こんにちは、香水好きのみなさん。

また週末がやってきました。

ゆっくりリラックスできますか?

 

今日はまた香水についてのトリビアを

1つお話しますね。

 

前々回にはベルサイユ宮殿を舞台に

マリーアントワネットと

ルイ16世のお話をしましたが

今回は2代前のルイ14世の時代です。

 

 

◆ルイ14世とヴェルサイユの香り

 香水の歴史に輝く王宮の逸話
 

ルイ14世、通称「太陽王」は

フランスの絶対王政を象徴する人物で

その治世下でヴェルサイユ宮殿は

かつてない豪華さと文化的繁栄を誇りました。

 

 

 

 

・香水とルイ14世
 

ルイ14世(1638-1715)は

香水を愛したことで知られています。

 

彼の宮廷では

香水が日常生活の一部として

広く使用されていました。

 

ルイ14世の時代

香水は衛生状態の悪さを補うためにも

利用されました。

 

当時のフランスでは、

頻繁に入浴する習慣がなかったため

体臭を隠す目的で香水が多用されたのです。

ルイ14世自身も多くの香水を愛用し

その香りに強いこだわりを持っていました。

 

彼は特に、

シトラスやフローラルノートを

好んだと言われています。

 

彼のために作られた特別な香水

「Aqua Angeli(天使の水)」は、

ベルガモットやレモン、

オレンジブロッサムなどの

爽やかな香りが特徴で

彼の宮廷で愛されました。

 

・ヴェルサイユ宮殿と香りの文化


ヴェルサイユ宮殿は

ルイ14世がフランスの権威を示すために

拡張した壮麗な宮殿です。

 

この宮殿では、

豪華な舞踏会や社交イベントが頻繁に開催され

香りが重要な役割を果たしました。

 

宮廷の貴族たちは

身だしなみとしてだけでなく

自身のステータスや個性を表現するために

香水を使用しました。

そしてヴェルサイユ宮殿の庭園は

当時の香水製造に必要な多くの花々や

ハーブを育てるための場所としても

利用されました。

 

特に有名なのはオランジェリー(オレンジ園)で、

ここではオレンジブロッサムや

シトラス系の香りが広がり

宮殿全体を包み込みました。

 

・宮廷調香師の役割
 

ルイ14世の宮廷には

特別に任命された宮廷調香師が存在しました。

 

彼らは王や貴族たちのために特別な香りを調合し、

その技術と創造力を駆使して

独自の香水を作り出しました。

 

宮廷調香師たちは

現代の香水業界の基盤を築いた先駆者たちで

彼らの技術は今日でも高く評価されています。

特に有名な調香師の一人に

ジャン・ルイ・ファルジョンがいます。

 

彼はルイ14世の孫であるルイ15世の宮廷でも活動し

ローズやジャスミン、シダーウッドなどを使って

多くの革新的な香りを生み出しました。



・現代に受け継がれるヴェルサイユの香り


現代の香水業界でも

ルイ14世とヴェルサイユの香りは重

要なインスピレーション源となっています。

 

多くのブランドが

ヴェルサイユ宮殿やその庭園から

着想を得た香水をリリースしています。

 

これらの香水は、

ルイ14世の時代の豪華さとエレガンスを

現代に蘇らせることを目指しています。

例えば、

フランスの高級香水ブランド「エルメス」は

ヴェルサイユの庭園をテーマにした

「ユニ ジャルダン アプレ ラ ムーソン」を

発表しています。

 

この香水は、

庭園の花々やシトラスの香りを再現し

ルイ14世の時代の宮廷文化を現代に伝えています。


このように、

ルイ14世とヴェルサイユ宮殿の香りは

単なる美的アイテムではなく、

文化や社会、政治に深く結びついた存在で、

その遺産は今もなお続いています。

 

香水の勉強をしていると

このような歴史も一緒に学ぶようになり

香水を知る楽しみが広がります。

 

いろんなことを知り、

いろんなことを感じ取りながら、

私自身も素敵な香水を作っていきたいと

思っています。