こんにちは、香水好きのみなさん。

今日はエルメスのお話の続きです。

 

◆エルメスの香水の誕生‥Eau d'Hermès

 

エルメスが初めて香水を発表したのは1951年。

 

この年にリリースされたオードエルメスは

香水ブランドの第一歩を象徴する作品で

調香をしたのはエドモン・ルドニツカ。

 

彼はすでに、ディオールからはDiorama、

ロシャスからはFemmeなど

今でも名香と呼ばれる香水を出していて

名調香師となっていました。

 

オードエルメスはその名前が示す通り

「エルメスの水」として

エルメスのブランド哲学を表しています。

 

それを象徴するのが

革のアクセントを持つシプレ(シプレ調)の香りです。

 

ルドニツカは、

エルメスの伝統的な馬具製作の歴史に

インスピレーションを得て

革とスパイスのニュアンスを取り入れた

香りを作り上げ

エルメス最初の香水オードエルメスを

大成功に導きました。


◆エルメスの香水の進化

 

オードエルメスの後もエルメスの香水は

常に高品質でユニークな香りを

追求し続けてきました。

 

特に、1970年代に発表された

『カレーシュ』や『エクイップ』などの香りは

エルメスのクラシックな香水として

広く知られています。

 

また、1986年には『アマゾン』がリリースされ

エルメスの香水ラインナップはさらに充実しました。

 

◆ジャン=クロード・エレナの登場
 

2004年にジャン=クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)が

エルメスの専属調香師に就任しました。

 

エレナはエルメスの香水に革新的なアプローチをもたらし

ミニマリズムと洗練をテーマにした作品を次々と発表しました。

 

彼の代表作には、

『地中海の庭』(Un Jardin en Méditerranée)

『ナイルの庭』(Un Jardin sur le Nil)

『テール・ドゥ・エルメス』(Terre d'Hermès)

などがあります。

 

これらの香りは自然の美しさから

インスピレーションを受けつつ

上質なエレガンスも加わって

エルメスならではの世界を作っています。



◆現代のエルメス香水
 

現在のエルメスの香水は、

クリスティーヌ・ナジェル(Christine Nagel)が

その伝統を受け継いで

新たなクリエーションを発表しています。

 

彼女の手がけた作品には、

『トワレ ドゥ エルメス』(Twilly d'Hermès)

『エルメス・エッセンス』(Hermessence)があり

その高い品質と独自性を保ちながら

新しい世代の愛好者にも支持されています。

こうしてエルメスの代表的な香水の名を挙げると

香水ブランドとしては比較的浅い歴史なのに

すでに一流ブランドの風格がありますね。

 

身につけるものや持ち物を全てエルメスにして

香水もエルメスをつけたら

なんだか気分が最高になるような気がします。

 

金額的には大変な額になるでしょうけど

私の夢です!