こんにちは、香水好きのみなさん。
いい週末をお過ごしですか?
今日も週末のトリビアを1つ
紹介しますね!
今日はローマの英雄達をイチコロにした
クレオパトラの話です。
◆クレオパトラの策略
キリストの生誕の50年ほど前の
古代エジプトの話です。
当時エジプトは
プトレマイオス朝の最後の王
クレオパトラが支配していました。
エジプト王としてのクレオパトラは
当時の超大国ローマを
味方に付けておくために
いろいろな策略をめぐらしました。
香水もその策略の1つの道具として
使われたという有名な逸話があります。
ご存じの方も多いかもしれませんが
今日はその逸話を紹介しますね。
その頃、圧倒的な国力で
支配地をどんどん拡大していたローマは
次のターゲットとして
エジプトを狙っていました。
エジプトは資源が豊かで
地理的にも重要な位置にあったからです。
◆鬼のシーザーもイチコロ
それを承知のクレオパトラは
エジプトの独立と安定を維持するためには
ローマの有力な将軍たちとの
友好的な関係を築くことが不可欠と考えました。
そこで彼女は
ローマと同盟関係を結ぶことを考え
ローマの最高実力者であったシーザーを
エジプトに招待しました。
そしてあらん限りのもてなしで
シーザーを手懐けようとしました。
その中でも特に有名なのは
彼女がバラの花びらで満たされた船に乗って
シーザーを迎えたという話です。
彼女の船は、
遠くからでもわかるほど強いバラの香りを放ち
その香りがシーザーを引き寄せました。
香りは嗅覚を通じて直接脳に働きかけ
強力な心理的影響を与えます。
クレオパトラは
この香りの力を利用して、
シーザーに強い印象を与えました。
彼が彼女に近づく前から
香りは彼の感覚を刺激し
彼女への興味を掻き立てたのです。
男性の『弱み』を見抜いた
クレオパトラの作戦勝ちですね!
◆次のマークアントニーも
シーザー亡き後に
ローマの最高権力者となった
マーク・アントニーを魅了した際にも、
香水は重要な役割を果たしました。
彼女はアントニーとの初対面で
豪華な饗宴を開きました。
その場には、
彼女が特別に調合した香水が
ふんだんに使われていました。
香りが漂う中での饗宴は、
視覚だけでなく嗅覚も楽しませ
アントニーにとって
忘れがたい体験となりました。
アントニーは、
クレオパトラの香りに魅了され
その香りが持つエキゾチックな魅力にも
惹かれました。
エジプトの香水は
ローマのものとは異なる独特の香りがあり
その異国情緒がアントニーの心を掴みました。
クレオパトラは、
香りを使ってアントニーとの絆を深め
彼を自分の側に引き寄せました。
◆クレオパトラのレシピ
彼女の香水のレシピには、
ミルラ、乳香、シナモン、カルダモンなどの
高価な香料が含まれていました。
これらの香料は、
エジプトの暑い気候でも長時間持続する
豊かで複雑な香りを生み出しました。
ローマの英雄達にとって
クレオパトラの美貌と
異国情緒豊かな香りは
本人達が気づかない間に
とても強い心理的影響を
与えたようですね!
香りが与える
心理的効果の強さを表す
興味深い逸話だと思います。