こんにちは、香水好きのみなさん。
今日の名香はディオール ファーレンハイトです。
Dior Fahrenheit (ディオール ファーレンハイト)は
1988年に発売されたメンズフレグランスです。
『ファーレンハイト』とはもともと温度を表す単位で、
日本語では『華氏』と表し、記号は『°F』です。
今はアメリカとジャマイカで使われるだけで、
世界標準は日本でも使っている『摂氏 °C』です。
ディオールは、『ファーレンハイト』と名付けることで
冷たさから熱さへと変化する香りを表し、
熱い心の男性の魅力を表現しました。
◆エピソード
Dior Fahrenheitは、
パルファン・クリスチャン・ディオールの社長モーリス・ロジェが、
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を聴いて
インスピレーションを受けました。
人形に振りかけると人間の心が生まれるような香りを
創造したいという思いからこの香水は誕生したのです。
Dior Fahrenheitの調香師は
ミシェル・アルメラックとジャン・ルイ・シュザックの二人です。
当初、ディオールはシュザックの作品と発表していたのですが、
実際は若き日のアルメラックが単独で生み出した香りです。
調香師見習いとして修行中だったアルメラックは、
先生である巨匠エドモン・ルドニツカから
「グレイフランネル」のコピーを作るという課題を受けたときに
この香りの原型を思いついたと言います。
ミシェルの調香スタイルは
シンプルで短いフォーミュラを使うことで、
彼は、香りの本質を捉えるために、
必要最低限の香料を使うことを信条としています。
◆香りの構成
Dior Fahrenheitは、
アロマティック・フゼアの香りのカテゴリーに属します。
トップノートは、
さわやかでフレッシュなシチリアン・マンダリンの香りです。
ハートノートは、
官能的でマスキュリンなレザー、ヴァイオレット、
ナツメグの香りです。ラ
ストノートは、
ウッディでスモーキーなシダー、パチョリ、バーチの香りです。
全体的には、
青くグリーンな香りから、甘く官能的な香りへと変化します。
その香りの変化を生み出すのは、
イソEスーパーという合成香料の存在です。
イソEスーパーは
透明感のある軽やかなウッディを演出してくれる香料で、
この香水では25%の濃度で使用されています。
ファーレンハイトは
この香料をふんだんに使ったことで、
それまでにない香りとして商業的大成功し
世界中のパフューマーに衝撃を与えました。
◆容量と価格・評判など
Dior Fahrenheitはオードトワレで
100ml、200mlなどがあり、
価格はおおよそ次のとおりです。
100ml 16,500円
200ml 23,000円
Dior Fahrenheitは、多くの男性から高い評価を得ていて
@cosmeでは、4.5という高得点を獲得しています。
口コミの中では以下のような声が多く見られました。
・「香りが爽やかで上品で、
大人の男性らしさを引き出してくれる」
・「香りが長持ちするので、1日中香りを楽しめる」
・「ボトルがかっこよくて、インテリアとしても素敵」
・「ビジネスやデートに使いたい香水」
・「女性からの好感度が高い」
ただ、もう一方で次のような意見もありました。
・「香りが甘すぎて、苦手な人もいる」
・「香りが人気すぎて、他の人と被りやすい」