こんにちは。

今日の名香はゲラン シャマードです。

 

ゲラン シャマードは

ゲランの四代目調香師ジャン=ポール・ゲランが

1969年に発表した名香です。

 

この香水は、

フランソワーズ・サガンの小説『シャマード(邦題:熱い恋)』と

カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画『別離』に

インスピレーションを得たもので、

新たなる愛に降伏した瞬間に一変する世界を表現しています。

 

 

◆エピソード

ジャン=ポール・ゲランは

祖父である三代目調香師ジャック・ゲランの死後

四代目としての決意を込めて新たな作品を探していました。


1965年にサガンが発表した小説『シャマード』に心を奪われ

その小説が1968年にドヌーヴ主演で映画化されたことで

さらにイメージが膨らみました。

 

 


『シャマード』とは、

ナポレオン時代において、軍隊の退却を示す太鼓を叩く音

(=降伏の合図)という意味で、

新たなる愛に高まる心臓の鼓動の意味でもあります。


ジャン=ポール・ゲランは、

この香水のために1300回以上の試作を重ね、

7年の月日を費やしました。
 

そして、この香水は

レイモン・ゲランがデザインした

逆さハートの形のボトルに入れられました。

 

このボトルは、

ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』の貝殿を

モチーフにしたもので、

恋のキューピッドの矢を模したキャップが付いています。

 

◆調香師と香りの構成

ゲラン シャマードの調香師はジャン=ポール・ゲランです。

 

彼は、1937年に生まれ、

20代半ばにして『シャンダローム』を発表し、

四代目調香師としてゲランの歴史に名を刻みました。


この香水は、フローラルグリーンの香りで、

以下のような構成になっています。


トップノート:

ヒヤシンス、ブラックカラント、ガルバナム


ミドルノート:

ジャスミン、ローズ、スズラン、ライラック、イランイラン


ベースノート:

バニラ、サンダルウッド、ムスク


この香水は、フレグランス史上初めて

ブラックカラントと硫黄のような香料を使用した香りで、

グリーンとフルーティーなノートが

フローラルに包まれながら結びつき、

バニラとサンダルウッドによって甘美な香りに変化します。

 


◆容量と価格・評判など

ゲラン シャマードの容量とお値段は

次のようなものがあります。

 

オードトワレ 75ml:16,500円
この香水は、ゲランの公式オンラインストアや店舗、またはAmazonなどの通販サイトで購入できます。
使い方のヒント

評判についてはつぎのような口コミがありました。

参考にしてみて下さい。

・「ゲラン シャマードは、

  春の訪れを感じさせる爽やかでフローラルな香りです。

  ブラックカラントの甘酸っぱさとバニラの甘さが

  絶妙に調和しています。」


・「ゲラン シャマードは、熱い恋に降伏した女性の香りです。

  グリーンとフルーティーな香りが徐々にフローラルに変わり、

  最後にはバニラとサンダルウッドの甘美な香りになります。」


・「ゲラン シャマードは、クラシックでエレガントな香りです。

  ヒヤシンスとブラックカラントのハーモニーが素晴らしいです。

  香りの持続力も高く、コストパフォーマンスも良いです。」


ゲラン シャマードは、ゲランの歴史に名を残す名香と言われています。

 

フランソワーズ・サガンの小説と

カトリーヌ・ドヌーヴの映画にインスピレーションを得た香りは、

新たなる愛に降伏した瞬間に一変する世界を表現しています。

 

そんな瞬間をイメージした香水って素敵ですね。