こんにちは!
今日の名香はロベール・ピゲ フラカです。
ROBERT PIGUET(ロベール・ピゲ) Fracas(フラカ)は
1948年に発売された伝説的な香水です。
チュベローズを主役にした
濃厚で甘く官能的なフローラルの香りは、
多くのセレブリティやミュージシャンに愛されてきました。
◆ エピソード
ロベール・ピゲ フラカは、
スイス生まれのクチュールデザイナーであるロベール・ピゲが、
自分のファッションブランドの香水として作ったものです。
ピゲは、1930年代から40年代にかけてパリで活躍し、
エレガントで大胆なデザインで知られていました。
ピゲは、香水にもこだわりを持ち、
自分のブランドのイメージに合った香水を作るために、
当時の名調香師たちとコラボレーションしました。
その中でも最も有名なのが、
Fracas(フラカ)を作ったジェルメーヌ・セリエです。
セリエは、女性として初めて調香師として成功した人物で、
独創的で革新的な香水を多く生み出しました。
セリエは、ピゲの依頼を受けて、
チュベローズを主体とした香水を作りました。
チュベローズは、月下香とも呼ばれる白い花で
エキゾチックでクリーミーな香りが特徴です。
チュベローズの香りは、
催淫性があると言われるほど魅惑的で
女性の魅力や魔力を表す花とされています。
セリエは、チュベローズの香りを最大限に引き出すために
高濃度のエッセンスを使用しました。
その結果、衝撃的とも言える
濃厚で甘く官能的なフローラルの香りが誕生しました。
その香りは、当時の香水の常識を覆すほど斬新で
センセーショナルな反響を呼びました。
◆ 香りの構成
ロベール・ピゲ フラカの香りは、以下のように構成されています。
トップノート:
ピーチ、オレンジブロッサム、ヒヤシンス、
グリーンリーフ、マンダリンオレンジ、ベルガモット
ミドルノート:
チュベローズ、ガーデニア、オスマンサス、ナルキッソス、
リリー・オブ・ザ・ヴァレイ、カーネーション、ホワイトアイリス、
バイオレット・ルート、コリアンダー、ローズ、ローズゼラニウム
ラストノート:
サンダルウッド、シダー、ムスク、アンバー、オークモス、ベチバー
トップノートは、
ピーチのフワフワとした甘いフルーティー感があふれ出し、
オレンジブロッサムがクリーンなフレッシュ感を、
ヒヤシンスが深みのあるオイリーなグリーン感を絡めます。
そして、グリーンリーフが爽やかな青々しさで香りに奥行きをだし、
マンダリンオレンジが甘いジューシー感を、
ベルガモットが苦みと酸味のアロマティックなシトラス感を添えます。
ミドルノートは、
チュベローズのエキゾチックでクリーミーな香りがあふれ出し、
ガーデニアが旨味のある甘さを、
オスマンサスが熟したフルーツのようなニュアンスを絡めます。
そして、ナルキッソスがグリーンで瞑想的なフローラル感を、
リリー・オブ・ザ・ヴァレイが清潔感あふれるグリーンな華やかさを添え、
カーネーションがピリッとしたスパイシーなアクセントを加えます。
そして、それらの多彩なニュアンスのフローラルに、
ホワイト・アイリスとバイオレットが
園芸用の土のような香りのパウダリー感で奥行きをだし、
コリアンダーがスッと鼻に抜けるような
オレンジニュアンスのスパイス感を、
ローズとローズゼラニウムが明るい華やかさを添えます。
ラストノートは、
サンダルウッドのミルキーでオリエンタルなウッディー感に、
シダーがほんのりスパイシーで甘いニュアンスを、
ベチバーがスモーキーで重いニュアンスを添えます。そ
して、ムスクが清潔感あふれる深いパウダリー感を、
アンバーが豪奢で濃厚なアニマル感を、
オークモスが大地の雄大な苦みを絡めます。
◆ 容量と価格
100ml:30,000円程度(税抜)
◆ 使い方のヒントと評判
ロベール・ピゲ フラカは
濃厚で甘く官能的なフローラルの香りなので、
華やかなシーンやデートにおすすめです。
特に、秋や冬にはぴったりの香水です。
・「ロベール・ピゲ フラカは、私のお気に入りの香水です。
チュベローズの香りがとても豊かで、
女性らしくてセクシーです。
香りも長持ちするので、一日中楽しめます。」
・「フラカは、濃厚で甘く官能的な香りなので、
特別なシーンに使っています。
デートやパーティーにはぴったりだと思います。
香りが強いので、少量で十分に香ります。」
・「フラカは、私には合わなかったです。
香りが重すぎて、頭痛がするくらいでした。
甘い香りが苦手なので、
好みの問題かもしれませんが、
私にはやりすぎ感がありました。」
以上、参考になりましたでしょうか。
ロベール・ピゲ フラカも75年たった今でも愛される
名香だと思います。
「ちょっと香りが強すぎかな?」とも思うこともありますが
遠慮がちにちょっと付けていくと気分が上がります。