シドニーからこんにちは。
日本にいる母親と電話で話している時に、同じ会社の人が母娘で同じような夫婦関係の問題を抱えて離婚しようか迷ってるって言った。
母と娘の関係で後悔と悲しみは、つきものだよね。
母は今年79歳、現役で老人ホームで働いているけれどホームの中ではだいぶヤングらしい
月に一度のリーズナブルなバス旅行を友達と楽しんで、どれだけ安く買い物できたかよく自慢する。
そんな母親でも、私たち娘(私と妹)に対して、たくさんの後悔を感じてる。
母の幼少期は決して楽しいものではなく、15歳で病気がちだったお母さんを亡くし祖母に育てられた。
父親の違う妹と弟(私の叔父と叔母)がいるが、子供のころの苦労はすべて私の母が背負った。
小さいころから自分でいろいろやってきて、病気の母親の愛をあまり感じることなく育った母。
家は貧しく、学校では片親ということでいじめられ、本当は誰よりも母親を求めて、愛してもらいたくて、ひたすら耐える幼少期。
頑張ってこれたのは、きっと亡き母親に一生懸命頑張るところを見せたかったのかもしれないし、褒めてもらいたかったのかもしれない。
私たちが子供のころの母は家にいなかった。
パートで出かけていたのもあるけれど、ある時パチンコに目覚めパチプロ母ちゃんになっていた
パートはいつの間にかやめていた。
幼少期の反動か、もともとそういう性格だったのかはわからないけど、今になって私たちが子供のころに寂しい思いをさせたことを後悔している。
私も同じ後悔を抱えてる。
東日本大震災のあとに、息子が幼稚園(キンディー)に入るタイミングでシドニーに戻ったけれど、その後別居して離婚した。
こちらでは通常離婚の場合親権は両方になるので、私たちは週に半分の割合で息子を行き来させることで同意した。
いくら近くにいるとはいえ、本当に身が引き裂かれる思いだった。
後悔と悲しみを数え上げたらキリがないくらい。
日本に帰りたかった、お母さんに会いたかった、でも息子を連れては帰れない。
私にはそこに居る選択しかなかった。
私も息子と一緒にいられなかったことを、ひどく後悔してる。
私も母も今でも後悔と悲しみの中にいるのかもしれない。
悩みや問題を掘り下げていくと、必ず母親との関係性にぶち当たる。
私たちは母親のおなかの中で育ち、母親から生まれてくる。
誰を母親にするかは、生まれる前に自分で決めてくる。
母親と同じ後悔と悲しみを共有することで、つながる安心感や、役に立ちたい、褒められたい、そして何よりもやっぱり一緒にいたいんだなって思う。
いつか、永遠にさよならする時がくるけれど、生きている限りきっと”一緒にいたい”って思いは持ち続ける。
自分が選んだ母親、母が子を思うように、子も母を思う。
後悔と悲しみを感じたからこそ、真実のを感じることもある。
そのをどういう形で持つのかは、人それぞれにゆだねられている。
どんな形のであれ、私たちはそれぞれの心の中に持つことを許されている存在だ。
そして本当の意味で悲しみを癒せるのは自分だけ。
特に母親との関係性はホロスコープの月で見ることが出来る。
私の10ハウス月と4ハウス金星はオポジション。
10ハウスは山羊座♑の部屋、母親は山羊座。
私はいつも母親の為に頑張っていたのかも。。。
これからは自分の為に生きる