一番この世の中で怖いもの。 | イノチ食堂プリズムのブログ

一番この世の中で怖いもの。

水曜日。
久々丸一日お休みをもらいまして
(自営なので自分次第なのだがやはり休むのはなんだか気が引ける。)
自転車旅行。

僕のピストではたして
どこまで行けるのかと
急遽思い立って
二色浜方面へ。

海にいってのんびり本でも読もうと
ひたすら漕ぎ続ける事40分。

あれ?意外と早く着きそうだと
思い、もう少し遠くに到着地を設定。

泉佐野までいってみよう!

そこから漕ぐ事40分。

どっちみち泉佐野まで行くのなら
おじいちゃんの家がある和歌山渋田までいこうと
思いまた、走らす。
new life shop「いのち」のブログ。tei days
途中の和泉中央付近ののどかなどこか。


過信。
自分の能力、体力を過信してました。


和泉からの道のりは殆ど上りの山道。

ひたすら坂道。

ギアのないピストバイクの
ペダルは鉛を付けたような
重い重い足かせ。

道はどんどん細くなり
あたりはどんどん暗くなる。


父鬼街道と言う道を通ったのですが
昼間でも薄暗いのに
夜になっては何も見えなくなると思い
急ぎましたが
1時間以上自転車をひいて
山登りしてる事で
凄まじく体力が奪われていて
足が前にでなくなり
体がずんと重い。


陽が沈み
真っ暗。

1m先がやっと見えるだけのライトを照らし
慎重に一歩一歩上る。



山中、無数に立てられた鳥居。
なんで建ってるか考えるだけで
ぞっとしてくる。

虫の鳴き声。
木の葉のなびく音。
川のせせらぎ。

普段聞くと
爽やかな気持ちになるであろう
この音達も
真っ暗な暗闇で聞くと
恐怖心をあおる効果音。


山を下りようと
何度も何度も心が恐怖心で
おられそうでしたが
この時、何がそんなに怖いのか
考えてみました。

存在してるのか
してないのか確証のない幽霊か?
暗闇から襲ってくるなにかか?

否違う。


恐怖とは孤独だ。

一人になりたいと思ったことはあっても
一人になった事は一度ない事に
初めて気づきました。


町中でいくら一人になっても
コンビニに行けば少なくとも店員は居てるし
どうしても誰かには会う。

しかし、
どうあがいても誰もいない世界は
こんなにも怖い物なのかと
初めて気づかされました。


その恐怖と戦い
やっと下りきったそのとき
普段味わえない素晴らしい達成感と共に
自然から学んだ孤独と言う恐怖。

4時間20分駆けて積んだこの経験。

普段感じる事のないことを感じた
この想い。
すごく勉強になりました!




辛さは幸福の前ぶれ。