平成３１年４月、平成が終わった月の事を貴方や貴女は覚えていますか？？
筆者には忘れられない、時代を象徴する事故がありました。
それが、あの悪名高き東京・池袋で発生した自動車暴走死亡事故です。
５月２９日２０時０６分に産経新聞 ＴＨＥ ＳＡＮＫＥＩ ＮＥＷＳが「池袋暴走事故の松永拓也さんら遺族、飯塚受刑者と面会 「面会受けた勇気無駄にしないで」」の題で「池袋暴走事故」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『（前略）
平成３１年４月に東京・池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、１１人が死傷した事故で、妻子を亡くした松永拓也さん（３７）ら遺族が２９日、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三受刑者（９２）＝禁錮５年の実刑確定＝と初めて面会した。刑務官に連れられ、車いすで面会室に入った飯塚受刑者は、うまく言葉が出ない状態だったというが、松永さんらの目を見て問いかけに応じていたという。
松永さんは妻の真菜さん＝当時（３１）＝の父、上原義教さん（６６）とともに飯塚受刑者が収監されている刑務所の面会所に入り、約５０分間にわたり面会。飯塚受刑者は「世の中の高齢者や家族に伝えたいことは」との問いかけには、「早く免許を返すように伝えてください」と答え、最後には２人が面会に訪れたことに対し「ありがとうございました」と絞り出すように話したという。
（中略）
飯塚受刑者と顔を合わせたのは令和３年の刑事裁判以来。当時、法廷で飯塚受刑者の姿を見て、誰も被害者や遺族、加害者にならない世界はなかったのかと感じたという松永さん。
面会後の記者会見では、「今までで一番近い距離で会話をすることができた」と振り返り、月日を経て面会室でアクリル板を挟んで向き合い、「こうならない未来はなかったのか」と改めて悲しみを覚えたという。
また、高齢者の免許返納後の移動支援など、再発防止のための体制を社会全体で考えてほしいと語り、「彼が面会を受けたという勇気を無駄にしないで」と訴えた。（橋本愛）』
交通事故に限りませんが、何らかの事故や災害で死傷された方のご本人やご遺族らの無念さは、その当人、当事者しか分からない悲しさや憤りなどのお気持ちを持たれます。
筆者も肉親を交通事故で亡くしており、松永拓也さんのお気持ちや無念さを痛い程理解しています。
そのお気持ちを社会全体の為に押し殺して、加害者の飯塚幸三受刑者に面会した事に、筆者はその勇気を称賛します！！
平成の終わりの池袋暴走事故で被害者遺族が加害者に面会！！
その勇気を称賛！！
５月２９日、松永拓也さん自身のＸ「池袋暴走事故遺族 松永拓也」にて、投稿された事故で亡くなられた妻と娘を悼む仏壇画像
『仏壇に面会の報告。
泣いてしまった。ふたりに会いたいよ。でも絶対に叶わない。
叶わないから、お父さんは再発防止活動をしたい。そのためなら、面会でも対談でもなんでもする。
拒否することも出来たのに、面会を受け入れてくれた飯塚さんに感謝したい。勇気が必要だったと思う。』
ただ、ただ、涙、涙、涙・・・・・。
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