英国のEU離脱問題が膠着、米国トランプ大統領の友人である離脱党党首のファラージ氏が台頭!! | 隠された闇情報を分かりやすく暴露する田中弥公夫の新生日本情報局

隠された闇情報を分かりやすく暴露する田中弥公夫の新生日本情報局

日本の新生のための情報局です。日本の素晴らしさや世界の政治・経済・軍事・外交・技術等を独自のソースや分析でお伝えします。P・ドラッカーの言われた「知りながら害をなさない」誠実さ、信頼をモットーにしております。

日本には、「小田原評定」という、日本の戦国時代に北条氏が豊臣秀吉の軍勢に攻め込まれた際の意思決定の無さや時間ばかりが過ぎていった愚かな行為を指すことわざがあります。

 

現代版の「小田原評定」とは「英国のEU離脱問題」だと、歴史家や歴史研究者、国際問題専門家などは書く事になるでしょう。

 

5月22日01時42分にロイターが「英、超党的な合意なければEU離脱せず=メイ首相」の題で次のように伝えました。

 

『[ロンドン 21日 ロイター] - 英国のメイ首相は21日、欧州連合(EU)離脱を巡る政党を超えた合意が得られない限り、英国はEUを離脱しないと述べた。

メイ首相は「議会承認を得るための採決が3回実施されたが、政党を超えた合意が得られなければ、英国はEUを離脱しないということが現実だ」と述べた。

 

また、来月初旬に議会に提出する予定の離脱協定の発効に関する法案には「英国の経済と憲法の統一性を守るためのさらなる変更」が含まれることも明らかにした。

このほか離脱協定案には、EU離脱の是非を問う2回目の国民投票実施するかどうかについて議会に諮ることを要件とする項目が含まれると明らかにした。』

 

メイ首相は元々、EU離脱反対派、つまりEU残留派であったにも関わらず、キャメロン前首相から「首相を押し付けられて」、EU離脱交渉をした苦労人です。

今回のこの報道は、ついにメイ首相が本音を剥き出しにしたのか、と思わせるような記事です。

 

一方、EU離脱派の急先鋒で、旧英国独立党の党首でもあったファラージ氏が、ブレグジット党(離脱党)の党首として、再び英国の政界で「うなぎ登り」です。

 

5月20日10時50分に同メディアが「欧州議会選、英ブレグジット党が支持率トップ 2大政党引き離す」の題で次のように伝えました。

 

『[ロンドン 18日 ロイター] - 23日の欧州議会選を前に実施された世論調査によると、欧州連合(EU)離脱を掲げるブレグジット党の支持率が与党保守党と野党労働党を引き離し、トップの座を維持した。

 

英オブザーバー紙が世論調査会社Opiniumに委託して実施した。それによると、ブレグジット党の支持率は34%で、前週から変わらずだった。

 

労働党が続き、支持率は20%。前週からは1%ポイント低下した。保守党の支持率は12%で、前週比1%ポイント上昇した。

2度目の国民投票を呼び掛けているEU残留派の自由民主党の支持率は15%で、前週から3%ポイント上昇。保守党の支持率を上回り、3位だった。

 

今月初旬に行われた国内の統一地方選挙では、2大政党の保守党と労働党が大敗した。EU離脱を巡る政治の膠着状態に有権者が不満を募らせていることが示された。』

 

欧州連合(EU)離脱を掲げるブレグジット党の支持率が、伝統的な英国の2大政党政治に対して「変革」を迫る力を持ち始めている事は非常に重要で重大な変化でしょう!!

 

これらの動きについて、5月21日17時53分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「【欧州議会選】英離脱党党首、ファラージの復活 かつての「離脱党の顔」が再び支持を集めた理由は」の題で「英EU離脱問題」の特集項目にて、次のように伝えました。

 

『【ロンドン=板東和正】欧州議会選を前に、欧州連合(EU)離脱を訴える新党「離脱党」が英国で保守、労働の二大政党を上回る支持で首位に立つ。離脱党党首のファラージ氏(55)は、2016年の国民投票で独立党(UKIP)党首として離脱派を牽引(けんいん)した人物だ。表舞台から去った「離脱派の顔」がなぜ再び支持を集めているのか。離脱党の集会に参加し、理由を探った。

 

■既存政党への反撃

 「メイ政権は離脱すると約束したのに裏切った」

 17日、離脱派が多い英中部ダドリーの広場で行われた離脱党の集会で、ファラージ氏が怒りの表情でまくしたてていた。雨にもかかわらず、広場には100人を超える支援者が集まり、声援を送っていた。

 ファラージ氏が議会選で掲げた主な公約は「EUの関税同盟から完全に抜ける離脱」だ。4月に離脱党を旗揚げし、離脱交渉を長引かせているメイ政権や、関税同盟への恒久的な残留を求める最大野党・労働党に「反撃しよう」と有権者に呼びかける。英国では離脱が経済に及ぼす影響への懸念から残留を訴える国民が急増しているが、ファラージ氏は押され気味だった離脱派を「再び活気づけた」(有権者)といわれる。

 

 ファラージ氏が人気を集める理由は、既存政党やEUに対し、歯に衣(きぬ)着せず批判する姿勢にある。ファラージ氏はダドリーでの演説で、EUのトゥスク大統領、ユンケル欧州委員長らの名前を挙げ、「(離脱延期の交渉などで)見下した態度で英国に命令している」と声を荒らげた。

 

 集会に参加した主婦のケイト・ラッセルさん(45)は「彼の言葉は正直でストレート。既存政党の議員がまねできない貴重な存在だ」と評価した。

 

■異色の経歴

 英国では議員に良家の出身者が多い中、ファラージ氏は異色の存在だ。ロンドン近郊の家庭で育ったファラージ氏が幼少の頃、アルコール依存症だった父親が失踪。18歳の時に大学進学を選ばず、金融機関で働いた過去を持つ。

 1993年にUKIPを創設し、2006年には党首に就任。16年6月の国民投票では移民流入を問題視し、EU離脱を主張した。既存政党に物おじせずに立ち向かう姿勢は当時から有名で、残留派だった保守党のキャメロン前首相と真っ向から対立した。

 

■「過ち」も

 しかし、ファラージ氏は国民投票で離脱が決定した直後、離脱派が掲げていた医療に関する公約を撤回。有権者から「無責任だ」と批判を浴びた。16年7月に「自分の生活を取り戻したい」と、UKIP党首を辞任。英メディアは「逃亡した離脱派」と揶揄(やゆ)した。

 

 17日夜に英北部スコットランドで開かれた離脱党の集会の会場周辺ではファラージ氏への抗議デモが行われた。スコットランドは残留派の市民が多く、デモの参加者は「嘘つき」などと書かれたプラカードを掲げ、同氏の公約撤回を批判。集会の会場に入る支援者に「彼はまた支援者を裏切る。目を覚ませ」と呼びかける市民もいた。

 

 それでも、離脱党支持者から過去を責める声はほとんど聞かれない。大半が国民投票で離脱に投じた支持者たちは、英議会で「民意」が反映されないことへの怒りを共有するファラージ氏に満足しているのだ。

 スコットランドの集会にいた自営業のトニー・ギブソンさん(52)は「UKIP党首時代のファラージ氏の過ちは理解している」とした上で、「そのような過去よりも、停滞する離脱問題へのいらだちをはっきりと代弁した功績の方が大きい」と話した。』

 

国民の問題視している事をはっきりと言えるブレグジット党(離脱党)と、その党首ファラージ氏への支持が高まるのは、当然と言えば当然の事でしょう!!

まるで、ファラージ氏の友人である米国のトランプ大統領と同じです!!

 

ファラージ氏のツイッターを拝見すれば、特に最近はトランプ大統領のツイッターの投稿の仕方や書き方に似てきていますから、かなりの研究と研鑽を重ねている模様です。

 

 

英国のEU離脱問題が膠着、米国トランプ大統領の友人である離脱党党首のファラージ氏が台頭!!

 

ファラージ氏は米国のトランプ大統領の如く英国に変化をもたらすだろう!!

 

 

支持者らを前に演説する、ブレグジット党(離脱党)党首ファラージ氏(前段中央)

 

出典:ファラージ氏自身のツイッター