日本のバブル期に英国エルメスのボンドストリート店で働いておりました(日本人のお客様は大盤振る舞いだったから)
でね、入社してから半年くらいまでは英語わかんないわ、商品覚えなきゃいけないわで大変でねーお仕事の事結構ないがしろにしてたと思う
エルメスでの私のお仕事ってさ
エルメスの商品を売ること
これに尽きる(あたりまえか...)
でね、半年超えたぐらいからどーすれば私から買って貰えるか考えるようになったの
それでね、ボンドストリートで1番売上のいい同僚をめちゃ観察しましたちょっと気味悪がられたけどねw
でね、彼女は商品知識も豊富だし話し上手だしさ、お客さんがどういう目的でどういう商品が欲しいのかヒアリングしててね
なるほど、なるほどって思ってたんだけど
でもね、彼女がいつも売上1番になってたのは
お客さんに信用されてたからなの
この一言に尽きると思った
彼女のお客さんはエルメスに来て彼女が休みだと帰っちゃう、彼女からしか商品を買わない。お客さんは商品買わない目的でも彼女に会いにエルメスに来る彼女はそんなお客さんとのお喋りを楽しむ
彼女はお客さんからランチに誘われたりパーティーに誘われたりして、そういうプライベート的な事にも対応してたなぁ〜
こういうのってさ、彼女を人として信用してるから人として魅力的だからなんだよね
ほら、商品を一方的に売りつけられるのってお客さんは嫌だよねーあと買ってさえくれればいいみたいな態度って感じ悪いフレンドリーなのも売りたいからっていう下心ありありだったらガッカリだし
いや、買って欲しいんだけどさ(当時のエルメスには個人ノルマはなかったよ)でも彼女の立ち位置は商品売りたい販売員としてお客さんに接するというよりはファッションアドバイザーでーすみたいな感じだったと思う
でさ、私も彼女を真似してね、買って買って買って〜っていうのをやめてみた(笑)そして友達の買い物に付き合ってる感じにしてみた
そしたらさ、私にも仲の良いお客さんががができたよー数人だったけど。後ね自分へのプレッシャーが減って仕事が前より断然楽しくなった
結局さ、エルメスではお客さんが主役なのお客さんが主体でお金使って頂くの、だから販売員はあくまでもサポーター及びアドバイザー脳で接するのがよくて、私達の『私欲(買って欲しい)』はいらんって事でした
あー接客業って深いわね
エルメスで学んだことまだまだ一杯あるよーまた気が向いたら書きますね
でわん、本日も読んでいただきありがとー
JBでした