正確には、ケンカではないのですが・・・まぁ、ケンカのようなものでして。
(もしくは、私の一方的な八つ当たりかしら)
結婚したいと話したことの続きを、昨日しました。
やっぱり、身も心も裸の時に・・・。
こういう、無防備な時が、一番、本当の気持ちをしゃべれることに気が付いたからです
人の目も気にならないですし、何にも構えずに、計算もなしに、話ができます。
突然、話始めたわけではありませんが、抱きつきながら話をしました。
「・・・じくさんは、ズルいですよね。」
「この間の私の話に対して、「わかった」とは言うけれど
具体的には、何にもお話してくれないじゃないですか」
「だから、じくさんも、言いたいことは言ってください」
すると、突然、すごい早口で、じくさんは何か、言いました。
一瞬、聞き取れなかったのですが、聞き取れたところをつなげたら、わかりました。
「もちろん、あとのことの面倒は見ますよ」
じくさん、私が聞き取れたことに、ちょっとびっくりしていました。
「今、『後の面倒を見てもらいたい』って言ったでしょ。
だから、あとのことの面倒は、見ますよってお答えしました。
最期、タキシードを着せるところまで、面倒見ます。
・・・できれば、その前から面倒を見たいと思っていますし、
私の面倒は、じくさんに見てもらいたいって思っています」
じくさん、しばらく一言も話をしませんでした。
「・・・わかっています。自分が無理を言っていること・・・」
「・・・まるちゃんは、偉いね。わかってるって言えることが」
「じくさんは、どうなんですか。何か言ってください」
「・・・だから、ごめんって・・・」
もう、そこから先は、今度は私が一言もしゃべりませんでした。
沈黙に耐えかねたじくさんが、全然関係のない話をし始めても
軽くお返事はしますが、でも、目を閉じてじくさんに抱きついていました。
10分くらいして、アラームが鳴ったので、帰りの支度をし始めました。
着替えて、お化粧して・・・。
いつもは、他愛のない話をしますが、何にも話をしませんでした。
身支度が終わった後、私はじくさんに抱きついて、キスをしました。
「・・・じくさん、今、どうしていいか、わからないでしょ」
「 えっ・・・うん」
「ザマアミロッ」
じくさん、びっくりしていました。
「わかっていますよ
じくさんが、『できない』ということも。『ごめん』っていうことも。
・・・でも、言わないと伝わらないじゃないですか。
私が、どう思っているのか」
「・・・うん」
「私だけ、苦しい思いをするのは嫌だから・・・」
私は、抱きついていた手をほどいて、じくさんの目を見て、もう一度
「ザマアミロッ」
と、言い、アカンベェをしました。
泣きそうになるのを、こらえて、話をするのが、私の中で、最大の努力でした。
すると、今度はじくさんが抱きしめてくれました。
「僕だって、苦しいよ・・・」
「うん」
私は、ハグをしていた手をほどいて、じくさんの目をしっかり見つめて
「私の人生は、大きく変わったんだよ」
じくさんの目が、少し大きくなりました。
「・・・良く変わったのか、悪く変わったのかは、わかりませんが
大きく変わったのは、間違いありません」
「私は、何度でも、じくさんにプロポーズするからね。
断られても、断られてもプロポーズするよ。
・・・腹をくくった女は、強いんだからっ」
帰りの高速道路、確かに道は空いていたのですが、
いつもは、たとえ道が空いていても、絶対に法定速度を守るじくさんが、
珍しく20km~30kmオーバーで、走っていました。
隣のレーンを走る車を、どんどん追い越していきます。
ちょっと微妙な空気に耐えられないからなのか、わかりませんが
明らかに、いつもとは違うじくさんでした。
「そんなに、急がないで」
というと、
「わかった」
といって、法定速度まで落としてくれました。
それからは、普通の会話をして
別れ際は、お互い、努めていつもの通りにして、別れました。
長いので、とりあえず、出来事をそのまま書きました。
それで、自分がどう思ったのか、考えたのか、は、改めて書きたいと思います。