『空』
嬉しい時、
見上げるといつも、
そこに果てしなく広がっていた
悲しい時、
見上げるといつも、
ぼんやりとそこに揺らいでいた
立ち向かう時、
見上げるといつも、
そこで雄々しく光を放っていた
悔しい時、
見上げるといつも、
そこに包み込むように優しく広がっていた
こんなにもちっぽけな私さえも
決して見失うことなくいつでも素敵に見つめていてくれる
そんなあなたにどれだけ愚痴をこぼしてきただろうか
どれだけ悲しみの涙を見せてしまっただろうか
それなのにあなたは
ずっと勇気を与え続けてくれた
ずっと希望の明日を与え続けてくれていた
ある時は、小躍りする雲たちと絶妙なコンビネーションで
ある時は、輝く虹と華麗なグラデーションで
またある時は、大海原と抱き合うようにして
そしてある時は、都会のビルディングの隙間からこっそりと
あなたに見守られて生きていられる幸せを
あなたに包まれて過ごしていける喜びを
決して忘れてはならない
いつも私たちの心を微妙に映し出しながら、
何億通りもの姿に変えて
私たちの人生のひとこまひとこまを演出してくれていた
雨降りが過ぎてあなたに再会できた時、
長いトンネルを越えてあなたに再び出くわした時、
人は何だか知らないけど、とってもいい笑顔になっていく
だから私は今日もあなたを追い続けていきたい
夢を求め、あなたの手のひらを翔け巡り続けたい
あなたの無言の願いに応えていけるように
あなたにずっと見守られ続けているその喜びに感謝しながら、、、