準備編から間がすごく空いてしまいましたが、猫連れでの海外引っ越し〜日本出国編〜です。


今回は日本を出国するための必要書類、書類を作成するために行わなければならない事、また出国当日の様子りえぞうVer.をお送りいたします。


出国には「輸出検査申請書」を作成し、相手国へ入国するための条件を満たしているか?動物が病気になっていないか?を確認する「検疫」を受ける必要があります。
検疫を受け、輸出検査申請書の記載と相違なければ、そこで初めて出国や相手国へ入国する際に必要な書類も完成し、書類上では出入国が出来る状態になります。

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画像は私が作った検疫申請書類を元に検疫所が作成した書類です。
(検疫終了後に画像の輸出検疫証明書がもらえます。最終的にこれを持って出国します)


まず検疫を受けるために必要な「検疫申請書」を動物検疫所のサイトから「ペットの輸出入」→「日本から出国(犬猫)」からダウンロード(頭数分必要)し、ついでに「相手国への入国条件」を確認してください。
リンク先には大使館、領事館の電話番号が載っています。電話での確認が難しければ 「行き先の国 総領事館」で検索するとホームページが出て来るのでそちらのQ&Aなどを参考にしてみてください。

動物検疫所のサイトでは、自分が利用する空港の検疫所の情報も載っています。
今後不明な点を聞く、書類を提出する、検疫の予約をするなど頻繁にやりとりをすることになるので、連絡先を控えておきましょう。猫(犬)連れで海外へ引っ越す旨を伝えておくと、必要な手順や情報を教えていただけますよ。

出入国の準備 予防接種に行こう!

私の引っ越し先はドイツなのでここで確認すると、入国条件は狂犬病予防注射の接種・マイクロチップの挿入の2点でした。
渡航が決まった時点で狂犬病予防注射は1回もしておらず、定期ワクチンも有効期限切れ。マイクロチップも未挿入。
急いで病院探しから始めました。(近所に何度か行った動物病院はあったのですが、あまり印象が良くなかったのでジプシーだったのです…)
なぜ慌てたかというと、大使館のホームページには
生後12週以上の動物がドイツのみに渡航する場合は、抗体検査は必要ありませんが狂犬病予防接種から21日以上経過している必要があります。狂犬病予防接種は必ず12週以降に受けてください
とあったから。
2回目の接種から21日経ってないと入国出来ませんよ。ということなのですが、ウチはワクチン(入国入国必須じゃないけど、外に出るし…てことで3種混合やりました)も打つから

1:マイクロチップ挿入+ワクチン接種
ー2週間(最低)空けるー
2:狂犬病予防接種1回目
ー2週間空けるー  30日以上空ける
3:狂犬病予防接種2回目
ー21日経過ー
ここでようやく入国OKの状態

という感じで出国までに最低でも2ヶ月は必要でした。渡航が決まったのが3月頭頃?だったので結構ギリギリ〜アセアセ
もし狂犬病予防接種後の抗体検査が必要な場合はプラス1ヶ月かかります。(今回の場合、時間もなかったし抗体検査は必須ではなかったのでスルーしました。ただ日本へ帰る時には必要になる…)
もちろん、チップも挿入済み、ワクチンや狂犬病予防接種済みの方は、証明書だけ発行してもらい渡航前の健康診断を受ける程度で良いと思います。

ちなみに、マイクロチップは挿入の代金とは別に登録料1000円がかかります。

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病院で挿入後、登録用書類(病院でもらえる)を送付してお金を払って、登録が完了すると画像のようなハガキが送られてきます。
表に登録したコの名前、IDナンバーなど書かれているので、無くさないように保管しましょう!念のため出入国時にも携帯しました。


!重要!ワクチンや予防接種した際に獣医さんから使用した薬剤のメーカー・ロットナンバー・有効期限(接種日から1年)・ワクチン液種類・接種日が記載された「接種証明書」を書面としてその都度貰ってください。(獣医師のサインも入れてもらう!)
ワクチン液の種類は「不活化ワクチン」か「生ワクチン」かのどっちかかと。
これは「輸出検査申請書」に記載する欄を埋めるために必要&検疫所に証明書として提出する必要あるため必ず貰ってください。
私は「ワクチン液の種類」を記載してもらい忘れたので、そのためだけに出向く羽目に…(´・ω・`)

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証明書×注射の種類、回数分 あります。訂正印さえあれば手書きでもOK。
検疫を受ける時にもこれらを全て持参し、提出した申請書と照らしあわせながらチェックします。(チェック済みなので検疫の青いスタンプが押されています)


出国時の手続きで一番大変なのがこの予防接種やらワクチンやらを打って書類を作る作業だと思います。病院が遠いと特に(´・ω・`)
書類の予防接種の項目以外は、渡航先の住所やフライト、猫のサイズや毛色など簡単な項目なので、埋められるところから埋めていきましょう。書き方サンプルも言えばいただけます。

私はある程度埋めた段階で、予防接種証明やマイクロチップの登録証明書とスキャンしたものをメールで送って、その都度確認してもらっていました。
予防接種も終了、フライトも確定し申請書類が完成すれば検疫も受けることができますし、検疫の方も入国に必要な書類の作成に取りかかれます。


検疫に行く

申請書が完成したら検疫が受けられるようになるわけですが、フライト当日に検疫を受けられない場合は事前検疫ができます。←私は早朝フライトだったので事前検疫受けました。
フライト当日にしろ事前にしろ、検疫は予約制なので希望日時を検疫所に伝え予約しましょう。

「検疫」は空港内にある検疫所で、専門の獣医さんが書類を確認しながら動物の状態をチェックしてくれます。キャリーから出して簡単な触診、マイクロチップをリーダーで読み取りをするので、大暴れするコは対策が必要になるかと…。
だいたい発着ターミナルなどとは別棟にあるので、事前に検疫所の場所をチェックしておくと空港内をウロウロせずに済みます。
この検疫が終わり、検疫所の獣医師からOKがもらえると入国に必要な書類にサインして貰え、書類が全て完成キラキラです!当日キャリーに付ける「検疫済みタグ」もこの時に貰えます。

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英文書類がEU書式で作成された入国用の書類。グリーンのタグが検疫済みタグ(裏は日本語で「検疫済み」って書いてある)

完成した輸出検疫証明、入国用の書類や検疫済みタグは、出入国の際に必要なのでくれぐれも紛失や船便の荷物に入れないように!

色々な方のブログを見ていると、この入国用の書類もご自身で作成されていた方もおられたのですが、私は検疫所の方全て作成してくださりました…ありがとうございます。(もちろん検疫受ける際に一緒に内容確認していますよ)

そして、万が一の時のために書類は一通りコピーをとっておきましょう…。
スキャンしてデータで持って置くのも良いかと思います。

フライト当日の様子

引っ越しの搬出作業があるため、ビビり2匹は前日から空港近くのペットホテルに預けました。
フライト当日、ペットホテルからピックアップする際にキャリーの点検、ハーネス着用してキャリーに詰め込み空港へ。
チェックイン時に航空会社のおねえさんから検疫済みタグ、各書類をチェックを受け、追加手荷物料金(客室に入れるので手荷物扱い)を1匹につき100ドルを支払いました。

保安検査場が個人的に一番の心配どころでした。
何故ならば、キャリーから猫を出して抱っこして探知機くぐるから。その間にキャリーは手荷物と同じくコンベアに乗せられてチェック。
空港内でロストした!という事故は、この保安検査の際が多いらしく、ほんっとヒヤヒヤでした。なので、リード付きハーネス着けたんですよ…。
首輪さえも拒否してた2匹なので付けるのも大変でしたが、最近はつけやすくすり抜けにくいタイプもあるので探してみてください。そして、飼い主・猫の為にも事前に練習しておくのがいいです。
まぁ心配をよそに、2匹とも固まってしっかり抱っこされてたので無事クリア。

この保安検査が無事終われば最初の山場は越えたようなもんです。が、入国時にもこのチェックあります!

続きは入国、その後編で!