地球内核の自転が本当に遅くなっていると判明!【Nature誌】
https://nazology.net/archives/155927



かなり確かな情報です。
アメリカの南カルフォルニア大学(USC)で行われた研究によって、地球の内核の回転速度が減速しており、2008年を境に地球表面からみて逆転しているような動きになったことが示されました。
地球内核の回転速度についてはこれまでさまざまな研究が行われてきましたが、新たな研究では内核を貫通する地震波を分析に使用しており、説得力のある結論となっています。
研究者たちは内核の減速を示す地震データが複数もみつかっており「内核が減速している」という結果はほぼ確実であると述べています。




・地球の内部はドロドロと「溶けている」との印象を抱きがちだすが、本当の中心部は硬い金属の球体でできている
・地震データは地殻やその下側のマントルだけでなく、内核や外核を調べる際にも重要な役割をしている
・数十年のスパンでデータを分析すると、同じ特徴を持つ地震波が再び現れることが明らか
・2008年を基準に前半と後半を別けると、前半と後半で速度変化が2.5倍も異なる
・研究では、主な原因が重力の不均衡にあると述べている
・地球の外核やマントル部分の密度は意外なほど不均一。たとえば2023年に行われた研究では、月が作られる原因となった原始地球に衝突した惑星テイアの異物が、地球内部に不均一に分布していることを示している
・このよう不均一な外側の密度分布は不均衡な重力を発生させ内核の速度に影響を与えるのではないかと推測