マリさんテレグラムチャットより


【記事訳】

米国の新たな制裁に見舞われたロシア、主要取引所でドルとユーロの取引を停止

6月12日 ロイター] - 米国の新たな対ロシア制裁により、ロシアの主要金融市場であるモスクワ取引所(MOEX.MM)でのドルおよびユーロの取引は即時停止を余儀なくされた。

取引所と中央銀行は、ワシントンがロシアのウクライナ戦争を維持するための資金や物資の流れを遮断することを目的とした制裁の新ラウンドを発表した1時間以内に、ロシアの祝日である水曜日に急いで声明を発表した。

「米国によるモスクワ取引所グループに対する制限的措置の導入により、米ドルおよびユーロでの取引所取引および受渡し可能な商品の決済は停止されている」と中央銀行は述べた。

この措置は、銀行、企業、投資家が、流動性、清算、監視の面で有利な中央取引所を通じて、どちらの通貨も取引できなくなることを意味する。

その代わりに、2者間で直接取引が行われる店頭取引(OTC)での取引が必要となる。中央銀行は、OTCのデータを使って公式為替レートを設定すると述べた。

多くのロシア人は貯蓄の一部をドルやユーロで保有しており、ルーブルが暴落したここ数十年の定期的な危機を念頭に置いている。中央銀行は、これらの預金は安全であると人々を安心させた。

「企業や個人は、引き続きロシアの銀行を通じて米ドルやユーロを売買することができる。国民や企業の口座や預金にある米ドルやユーロの資金はすべて安全なままである。」

ロイターの取材に対し、ロシアの非認可の大手商品輸出業者の一人は、次のように語っている: 「我々は人民元を持っているので気にしない。ロシアでドルやユーロを手に入れるのは事実上不可能だ。」

モスクワが北京とのより緊密な貿易・政治関係を追求する中、中国の人民元はドルを追い越し、MOEXで最も取引される通貨となり、5月に取引された全外貨の53.6%を占めた。

LSEGのデータによると、MOEXでのドル・ルーブルの取引量は1日10億ルーブル(1100万ドル)程度で、ユーロ・ルーブルの取引量は1日3億ルーブル程度で推移している。

人民元ルーブル取引の場合、1日の取引量は定期的に80億ルーブルを超えている。