いや、あまりにも久しぶりに、本棚探して出してきた本か、これ。


拙者のブログは女性読者が85%以上なので、殆ど何のこっちゃ?  だろうけども、まぁ聞いてくで(^o^)


著者の伊藤政則氏は、日本におけるハードロックジャーナリズムの黎明期から長らく第一人者だった人物で、いわゆる生き字引である。
この本は、ディープパーフルが再結成した翌年に発刊されているが、ハードロック~へビーメタルの"歴史的考察"がなされているものだ。
だからといって、いわゆる政さん節……もう、とにかく大仰な修飾語ばっかのオンパレード(^o^)……は超健全であり、正に第一人者の面目躍如の一作。その修飾語の流れの裏に、確かにロックのリズムが感じられるのである。

さて、なぜ今この時これを取り上げたかといえば、勿論、久しぶりに読みたくなったからなんだが(^o^)、ちょいとそれだけではない。
すなわち、ヘビーメタルの連中が何と闘ってきたのか。本物のヘビーメタファンが何と闘ってきたのか。そこが、現在の我々とシンクロし且つ、ある命題を突きつけているからなのだ。

極めて短くハードロック~ヘビーメタルの歴史を纏めるならば、こんな風になる。
紆余曲折を経て、一時代を築いたハードロックが勢いを失った頃、マスゴミはそれを執拗に古くさく時代遅れと罵り、表舞台に立てないように仕向けてきた。その"暗黒時代"の間、どんなにマスゴミが作った演奏力のないパンクブームが舞い踊っていても、本物を知るロックファンはアンダーグラウンドでハードロックを守りそして新たな創造を模索し続けてきた。その結果、"衣"をヘビーメタルという名称で遂に復権を果たしていくのであった。だがそこに、事情やら欲得にまみれた"大人"の介在がなかった。マスゴミには触れさせず、自らの手でその時を掴んだのである。

といったところ。
ここで正則氏は、何度も「信念」という言葉を用いている。
これは、ヘビーメタルの精神的元祖といわれるジューダスプリーストのロブハルフォードが、「Keep your faith」、信念を持ち続けようと鼓舞し続けたことに端を発している。

さて、このフレーズ、ここ数年よく耳にしてきたよね。
そう。トランプさんフレーズだね。

いいかな、みんな。
拙者は別に、ヘビメタのカッコしてトケトゲの革ジャンを着るのがよいとか言ってないんだぞ(^o^)
拙者も、20代の頃だってそんなカッコしてなかったし。
そうじゃなくてさ、「反逆者」であるかどうかなんだよ。
寅は、それを「アウトロー」と言ってるよね。

マスゴミだの、その辺のキレーキレーなお常識ってヤツに「反逆」してる精神構造を持ってるかなってことさ。

この意味では、正しくあの頃、ハードロック~ヘビーメタル周辺は、"闘って"いたんだよな。
勿論、そうしたミュージシャンの波動が高いか低いかなんてわかりはしない。ただし、その闘いを通じて、個性を奪い、統制に組みさせようとするマスゴミへの反逆精神に基づく行動は、彼らの本質意識にとって非常に大きな経験となったことは間違いないだろう。

これと同じ構造が、音楽の一分野という範囲から、全人類の存在をかけた範囲で展開されている。それが、現在の情勢である。

だからこそ問われるのだ。
いまキミは、自身がアンダーグラウンドに追いやられている自覚はあるか?
いまキミは、自身の生き方がオールドで時代遅れでカッコ悪いというレッテルを貼られている自覚はあるか?
いまキミは、何の根拠も実力も役割もない、一瞬で消費され尽くされるようなモノ・コトばかりの情報に取り囲まれている自覚はあるか?
そして、誰に何と思われようが、こんな下らない状況を作り出してきたマスゴミだの、それを操るモノどもに対し、反逆の精神を示す熱量を保ち続けようとしているだろうか?

同じ方向を目指し疾走していく者たちがいる。
それを同胞と呼ぶのである。

トランプ集会のあの熱量は、ハード
ロックライブの熱量と同じ成分だ。